8月21日(日)新潟市こども創造センターで「ふるさとの誇り新潟の技体験ワークショップ2022」が開催されました。
体験コースは「新潟・白根仏壇」~蒔絵でスプーンを作ろう~と「安田瓦」~みに鬼瓦を作ろう~
阿賀野市の安田瓦さんからはこちらの屈強な瓦職人の皆さん4名がお越しくださいました。安田瓦協同組合青年部の皆さんです。
安田瓦は新潟の気候風土に合わせ、厳しい冬の寒さにも雪の重みにも耐える、まさに「屈強」な瓦。この地域で良質な粘土が取れたことから産地となり、その歴史はおよそ200年に上ります。
作り方の説明を受けて、それぞれチャレンジ。
3年ほど寝かせた粘土を丸めて…このプニュプニュした感触がとても気持ちよかったようです。
丸めてミニ鬼瓦の型に押し込んで整えます。
金づちでどんどんとたたくと、するんとかっこいい鬼瓦が抜けました。
次に、へらなどで目を入れ、ひげなどを形づくっていきます。
ニュースの取材も入りました。
完成した作品は持ち帰って3週間くらい乾かします。秋に「やすだ瓦ロード」に持っていくと、なんと!焼いてくれるそうです!!
たくさんの皆さんのご参加、ありがとうございました。
瓦割技術を披露してもらった回もありました。家を守る瓦屋根のことをたくさん学びました。
ぜひ、リニューアルした阿賀野市の「やすだ瓦ロード」にもご家族でお出かけください。
*リニューアルしました! ←詳しくはこちらもご覧ください。
一方こちらは、きらびやかな「蒔絵」の作品作りにチャレンジ!
教えてくださるのは、新潟市の林仏壇店の三名の伝統工芸士の皆さん。
法被には「創業百五十年」とあります。よくお似合いです。
新潟・白根仏壇は江戸時代中期に京都の伽藍師が新潟に仏壇の製造技術を伝えました。仏壇は「5職」という専門の職人が分業して製造しますが、その「塗師」「蒔絵師」が、みなさんに直接指導しました。
「蒔絵」は漆で絵を描き、その上に金粉を蒔いて(まいて)仕上げます。この蒔絵の美しさこそ新潟白根仏壇の特徴の一つになっています。
デザインを考えながら、筆遣いの練習。「漆」はかぶれてしまうことがあるので、「カシュー漆」という代用漆を使いましたが、「金粉」は本物!皆さん、真剣そのもの。
完成した作品の輝きも本物です。
おうちの方も「やってみたい!」とおっしゃっていました。
従来の蒔絵をさらに進化させた工芸品。うっとりします。
蒔絵師 佐藤裕美さんのFacebookは こちら をチェック!いろいろな活動をされています。
総勢およそ80名の皆さんにご参加いただいた今回の体験ワークショップ、実は250名の皆さんからご応募いただきました。
新潟市こども創造センター様のご協力を頂き、無事終了しました。
今回残念ながらご参加いただけなかったみなさんも、ぜひ来年、応募してみてください。