イクメンという言葉が浸透していくなかで、このワードに違和感を持つ朝日新聞の子育て世代の記者2人が、当事者である夫の本音を集めて、彼らの現実のすがたをまとめた1冊です。

イクメンや育休と世の中でいわれている割に、いっこうに改善されない育休取得率。
「イクメン」が独り歩きするこの現実に、困惑する夫たち。
育児のため、転職を余儀なくされたり、育児分担により病気になったり、すべてを育児に費やす専業主夫になったりと、もはやどの事案も同じでないことがよくわかります。

ただ、環境、仕事、夫婦の価値観、子育ての考え方の違いがあるけれど、子育て世代の夫が共通してもつこのモヤモヤの正体とは何か。私も当事者としても考えさせらるた1冊です。

中山 英（萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。）