大人の本棚・こどもの本棚

かいじゅうたちのいるところ

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この絵本はリズミカルな文章と迫力ある挿絵が特徴で、センダック氏の代表作のひとつです。ストーリーと絵が調和したページ構成、そして、じんぐう てるお氏の訳により、日本中の子どもたちを冒険の世界へと誘い続けています。

主人公のマックスは、ある晩、おおかみのぬいぐるみを着て大あばれ。おかあさんに叱られて寝室に放り込まれます。すると、寝室に木が生えてきて、あたりはすっかり森や野原に。そこへ波が打ち寄せ、船を運んできます。マックスが船に乗ってたどり着いたところは、かいじゅうたちのいるところ。マックスはかいじゅうならしの魔法を使って、かいじゅうたちの王さまになります。

寝室から冒険の世界が広がり、画面いっぱいに描かれていく絵の スケールの大きさは圧巻です。特に、王さまになったマックスが、かいじゅうたちと一緒に、かいじゅうおどりをするシーンは3ページにわたり、ページ全体に絵が描かれていて迫力満点。かいじゅうたちの表情は怖いけれど、どれもユーモラスです。

最後は寝室に戻ってきたマックス。そこはあたたかな元の場所。おかあさんが作ってくれた夕食が置いてあって、絵本を読んでいる子どもたちもホッとひと安心。この絵本に魅了され、また新たな冒険のページをめくることでしょう。

 

推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)

さて、新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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