SDGs de はぐくむコラム

小学校 日本にはあってドイツにはないもの

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グーテンターク!お元気ですか! 今年の夏、私は1年生の孫と「五十嵐川の川下り」というイベントに参加してきました。

五十嵐川は、三条市を流れる清流です。小学生の頃、水泳授業はここで行った懐かしい川です。

Eボートに乗ると土手の上から見る川と全く違う風景に出会います。鷺が列を作って、橋の下を潜ったり、川蝉が青い姿で羽ばたいたり…。

このボートは8人で心を一つにして漕がないと曲がってしまいます!声を掛け合って、いい汗をかきました。孫も初めての経験なので、とても喜んでいました。

自然の中に身を置き、遊ぶというのは楽しいものですね。

さて、今日は先回の続きです。
「小学校で日本にはあるのに、ドイツにはないもの(その反対も)は?」をご紹介しましたね。

①校門のフェンス、②靴箱、③掲示板やポスター、④子どもによる清掃そして、⑤給食でしたね。

さあ、あと5つくらいは思いつきますか?

授業中に「わかる人は手を挙げて!」と先生は言いますが、ドイツでは
⑥「手を上げずに人差し指を立てて胸の前に」です。なぜでしょう?それは、あのヒトラーを想起させるからだというのです。

⑦おやつ(軽食)タイムがあります。1時間目が8時からと早く、午前中に5時間も勉強するからです。クッキーなどやバナナやリンゴが多いです。それに水は授業中でも飲んでいいのです。生きる当然の権利だそうです。

⑧部活がありません、授業が終わったら即下校です。

⑨夏休みは約2か月、宿題は全くありません。どう過ごすかは各家庭に任されています。

最後に先生方、ちょっと様子が違います。
⑩職員室がありません。仕事は家でやるか放課後にします。代わりに、休憩室兼更衣室があり、ここと教室とを往復します。会議はありません。研修会も部活指導も家庭訪問などもありません。日本の先生方は忙しすぎると痛感しました。

こうして比べてみるといろいろ面白いですね。

公園で遊ぶ4年生

野外劇ハーメルンの笛吹き男(大人と子どもがボランティアで日曜開催)

今回紹介する本は、「世界のともだち32 ドイツ」 です。

『世界のともだち(32)ドイツ  丘の上の小さなハカセ クラース』 写真・文: 新井 卓   出版社: 偕成社

タイトルそのまま、ドイツのお話です。できれば実際に出かけて、自分の眼で見、耳で聞き、肌で感じてほしいと思います。しかし、今のコロナ禍の中ではできません。

でもあきらめないでください。図書館に行ってみましょう!

ドイツを知る本はたくさんあります。迷ったら図書館の司書さんに相談するのもいいですね。

世界36か国を写真家がその国の写真を撮り、文でまとめています。この本はベルリンに住む男の子クラースを中心にわかりやすく書かれています。

観光写真ではない、家族の日常がたくさん。食事、家の間取り、近くのスーパーの様子など。ちゃんとお手伝いもします。どんなことでしょうね?

読書の秋です。近くて知らない韓国(シリーズ02),大谷選手が活躍しているアメリカ(06)などもこれから読んでみたいなあと私は思いました。

 

10月16日(土)BSNラジオ 朝10時~ 「立石勇生 SUNNY SIDE」で放送

この記事のWRITER

倉品章(三条市在住・読書アドバイザー)

倉品章(三条市在住・読書アドバイザー)

1949年・長岡市生まれ。新潟大学卒業後、県内小学校に勤務。ドイツ・ハンブルグ日本人学校長、三条市立裏館小学校長など国内外の教育現場を経験。定年後「あきジィ」の愛称で読み聞かせボランティアを実施。中高年向けに「読書のススメ」講演も。現在:JPIC読書アドバイザー、三条市社会教育委員など。
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