SDGs de はぐくむコラム

91冊の絵本とSDGsをつなぐ?!?

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最近はいろいろな所で SDGsや17のゴールのアイコンを見るようになりました。
ここで 再度確認です!
「SDGsとは?」と聞かれたら、みなさんは何と答えますか?
自分で誰かに伝える時、何と言ったらいいでしょうか?

外務省のHPには、
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
とありました。

分かるような・・・分からないような・・・
そこで、私が代表を務めている「絵本でSDGs推進協会」は絵本を読みながら、17のゴールを知り、考え、自分でできることみつける、そんなことをしてきました。
この「絵本を読んで」という部分を、もっと多くの人に知ってもらい 楽しみながら絵本を使って世界と繋がってもらおうと、先日『地球の未来を考える 絵本で学ぶSDGs』(平凡社)という本にまとめました!!

『地球の未来を考える 絵本で学ぶSDGs(別冊太陽)』平凡社 絵本でSDGs推進協会 編 中川素子 編集協力

この本は、私を含む絵本専門士5人がたくさんの絵本を実際に手にし、読んで、17のゴールと関連付け選んだ91冊の新旧様々な絵本が掲載されています。
掲載されたほとんどの絵本は、中身も写真で見ることができ、そのうえ 全国の絵本専門士や絵本に関わる様々な方々の紹介文が載っています。
表紙だけでなく、中身も一部ですが見るのとができるので、SDGsにゴールについて分かるだけではなく、ブックガイドとしても 十二分に楽しんで活用してもらえる本です。

例えば
見開き2ページを使って紹介した『そらのうえのそうでんせん』は絵本4ページ分を縦に開き描いた鉄塔のページを載せました。

『そらのうえのそうでんせん』 アリス館 鎌田歩 作・絵

街にある鉄塔と見比べて、楽しんでほしいです。
そこから、私たちの生活に欠かせない電気について考えてみてほしいと思って、ゴール7を付け、それだけではなく 8・9・11のゴールも関連することに気付いてほしく記してあります。
電気を守るために活躍する「ラインマン」の働きを、ぜひ絵本で知ってほしいです。

その他には、キャラクターとしても有名で50年来読み継がれている「おばけのバーバパパ」のシリーズから、『バーバパパのはこぶね』を紹介しました。

『バーバパパのはこぶね』講談社 アネット・チゾン、タラス・テイラー 作・絵

こちらには〈地球は人間だけのものじゃない〉と小見出しを付け、地球上に存在する生き物すべてを、誰ひとり 取り残さない、と思いやりを持って接してほしいという思いも込め選びました。
関連するゴールは 17・11・12を付けてあります。

こうやって絵本で楽しんでいる時間でも、ふとしたことでSDGsの話題にできる!ということで、こちらをブックガイドとして活用してもらいたいです。

絵本の紹介のほかは、「もったいないばあさん」シリーズの作者、真珠まり子さんのインタビューや
図書館や動物園でのSDGsとの関りも、実践例として取材しています。

今年の4月5月で選びましたので、新しい絵本も入っています。
ぜひ、手に取ってご覧いただければと思います。

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
10月8日は、絵本でSDGs推進協会の朝日仁美さんです。お楽しみに!

この記事のWRITER

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

神奈川県横浜市出身。結婚を機に糸魚川市での生活をスタート。子育てとともに、公民館事業の支援を受け絵本の読み聞かせの会を発足し、以後16年間 毎月乳幼児親子に絵本にふれる場を提供し続けた。 現在は糸魚川市初の学校司書であり、絵本で世界と繋がりたいと、絵本でSDGs推進協会を設立し活動中。 一男一女の母。 糸魚川市学校図書館司書 絵本でSDGs推進協会 代表理事 SDGs for School 認定エデュケーター 日経BP社 エコマムアンバサダー 絵本専門士/JPIC読書アドバイザー
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