「佐渡島の金山」が世界遺産に登録され、観光地として注目を集めている佐渡島。この絵本の主役は、そんな佐渡島の真ん中に位置する国中平野で生息しているアマガエルたちです。
まだ少し寒い4月。水を張った田んぼからアマガエルたちの歌声が聴こえてきます。4月と5月は産卵の時期を迎えるため、アマガエルたちは田んぼの近くで過ごし、そのオスたちはメスを誘うために大きな声で歌います。その後は、天敵であるシマヘビ、サギ、トキなどから身を守りながら暑い夏、少しずつ涼しくなり稲刈りがはじまる秋を過ごし、冬眠前の10月半ばには鮮やかな黄緑色から灰色に姿を変えるアマガエルたち。
佐渡島の雄大な自然の中で、彼らはどのような1年を過ごしているのでしょうか。鮮やかで美しい風景とその可愛らしい姿の写真とともに学ぶことができるこちらの1冊で、その様子をそっとのぞいてみませんか。
新潟市立松浜図書館 司書