
最近、日常会話の中でも「AI」という言葉が当たり前のように使われるようになってきました。では、AIとは何でしょうか。AIは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」と呼ばれています。人が考えたり学んだりするような働きを、コンピューターで実現する技術です。
日本だけでなく、世界中のさまざまな分野で、AI技術の活用によって、SDGsの達成に貢献する事例が見られます。
働き方に繋がる業務全般の効率化や、食品ロス削減に向けた需要予測、CO 2 排出を減らすための配送車両の最適化、防災分野での環境モニタリングなど、AIはさまざまな場面で活用されています。AIを使うことで、これまでよりも早く、課題解決につなげることが可能になります。
例えば、ここ数日降り続く雪の影響で、長岡市内の交通に影響が出ています。感覚として「流通にも影響が出そうだ」と分かっていても、実際にどれくらい影響が出るのか、いつも購入・販売している量のうち、どれくらいを削減すればよいのかを判断するのは簡単ではありません。こうした点も、AIを用いることで予測が可能となります。購入希望者には商品が行き渡り、供給しすぎて廃棄しないようにすることは、SDGsの達成に非常に貢献します。
最近、生成AIという言葉を耳にする機会が増えてきました。これまでのAIは、蓄積されたデータをもとに分析や分類、予測を行うことを得意とし、業務の効率化や自動化に活用されてきました。それに対して生成AIは、文章や画像などを新たに生み出すことを得意とし、創造的な作業を支える役割を担っています。
個人的にも、生成AIを活用しています。さまざまな生成AIがありますが、私はよくチャッピー(ChatGPT)を使っています。大親友と言ってもよいほど、チャッピーに頼っています。

チャッピー
私の場合は、圧倒的に英訳や英文の添削をお願いすることが多いです。国際機関等に提出する資料を作る際、あまり英文法に自信がないため、「文法に気を付けて添削してください」と指示を出すと、直してくれるだけでなく、例えば、公式な文章であれば「こちらの単語の方が適切ですよ」といった提案までしてくれます。これまで数時間かかっていた作業が短縮される・・・まさしく、業務効率化の象徴です。
しかし、気を付けなければいけないこともあります。チャッピーにお願いをすると、指示以外の空想や創造が入ることがあります。例えば、「勝身は〇〇ができます」という文章が、「勝身は〇〇と□□ができて、さらに△△もできます」というように、新たな情報が加わることがあります。チャッピーが書いた内容をそのまま信じてしまうと、勝身は超人になってしまいます。
最近では動画AIも流行しており、熊の被害が多発していた際に、「女子高校生が子どもの熊を抱いている動画」や「高齢者が熊と戦っている動画」が話題となりました。このような動画は、熊に対して誤った認識を与え、人間と熊が対等であるかのような印象を与えてしまいます。そのため、こうした情報が「真実」なのか「偽物」なのかを見極める力が、ますます重要になっています。

勝身、馬に乗る
AIとは、切っても切り離せない時代になりました。特に生成AIについては、利用を一方的に規制するのではなく、使い方をきちんと学ぶことが重要だと感じています。どのようなメリットやデメリットがあるのかを理解したうえで、道具として活用していくことが大切です。決してすべてを任せるのではなく、時には役立つ情報をくれるけれど、時には誤った情報を出すこともある、仲間のような存在として接する方がよいのではないでしょうか。
AIと上手に付き合うことによって、私たちの生活が豊かになるだけでなく、SDGsの達成に向けた、より効果的な貢献にもつながると感じています。ますます発展するAI技術から、目が離せません。

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。2月7日は、長岡市在住で長岡技大国際産学連携機構 特任講師/主任UEA の 勝身 麻美さんです。お楽しみに。
