
吉田亮人さん・矢萩多聞さんの写真絵本「はたらく」シリーズの1冊です。京都の大原で農家をしている新谷太一さんの1日が描かれます。この日は、朝4時半に自宅を出て、畑へ入る前に用水路で足を洗い、下草を取り除きながら野菜を収穫し、栄養のために米ぬかを土にまき、昼ご飯を家族と一緒に畑の傍らで取り、午後に田んぼの代掻きをし、作業場で朝に収穫した野菜を洗い、夕方に配達に出掛けてお客さんとおしゃべりをし、夜8時すぎに自宅に戻っていました。
私が感心したのは、写真に、野菜そのものや仕事に使う道具や新谷さんご自身だけでなく、新谷さんに関わる人もたくさん映っており、その人たちの表情まで見えることでした。たくさんの人に支えられて、この農家という仕事が成立していることを、しみじみと感じさせてもらいました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
