大人の本棚・こどもの本棚

ジェニーとキャットクラブ(黒ネコジェニーのおはなし1)

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ニューヨークの街角で、キャプテン・ティンカーに拾われた黒ねこジェニーは、たいへんな“はにかみや”です。庭では毎夜キャットクラブが開かれ、13匹の個性的な猫たちが“鼻笛”や“後ろ足ダンス”など、特技を披露していました。ジェニーは仲間に入りたいのですが、「なにひとつできやしない。」と、家に閉じこもってしまいます。ある日、ジェニーは子どもたちがスケートをしているのを見て、「やってみたい。」と思います。そこでキャプテンが、クリスマスにスケート靴をプレゼント。ジェニーは勇気をふるって、氷の上に滑り出します!

他にジェニーが学校へ行く話と、パーティーに出る話が入った短編集です。3、4年生にすすめると、自分の殻を破り自信をもって成長していく主人公に共感するのか、くりかえし読む子どももいます。赤いマフラーをまいたジェニーが愛らしく、猫たちの絵もおしゃれでユーモラス。続編が2冊あります。

田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、27年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動しています。)

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