大人の本棚・こどもの本棚

ちっちゃなえほん ちっちゃなちっちゃなものがたり ジェイコブズのイギリス昔話集より

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絵本には、ミニ絵本というものがあります。絵本は、ロングセラーともなると、通常のものに加えて、ビックサイズの本、ミニ本と大きさだけでも種類が増えます。

ビックサイズの本は、読み聞かせやイベントなどで見たことがあると思いますが、その大きさは特注サイズのため、子供たちはとても驚き、喜びます。その逆のミニ絵本は、赤ちゃん絵本でよく見かけると思いますが、手のひらサイズで、お出かけにもっていける利点があり、いつでもどこでも絵本を楽しめます。

本書は、大きさを小さくしてくれと言わんばかりに、「ちっちゃな」という語がことば遊びのように連呼される作品です。タイトルは「ちっちゃなちっちゃなものがたり」。でも、読んで驚くなかれ、物語の世界は大きいです。

本のサイズの変化は、単行本の文庫化もそうですが、本のもつ面白い魅力だと思います。

中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(3歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)

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