はぐくむコラム

改めて… 父親支援とは

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今回は改めて「父親支援」について、お話しさせていただきたいと思います。

私たちNPOファザーリングジャパンは、すでに父親支援を始めて10年以上となります。創設者の安藤代表の元、ファザーリング・ジャパンは「Fathering=父親であることを楽しむ」を合言葉に、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすためにさまざまな活動を行っています。

新潟支部(ファザーリングジャパンにいがた) は2013年8月8日(パパの日)に立ち上がり、今年で8年目に入りました。新潟での創設時は、父子家庭のパパ、専業主夫のパパ、思いが強いパパたちが結束し活動をしていましたが、近年はその輪も広がり、母親を楽しむママたち、多種多様なパパたちが加わり、全県的に活動を続けています。

行政の取り組みも大きく変わってきました。一例としては、各公民館等で「母親学級」「ゆりかご学級」と呼ばれていた母親だけの子育て講座などが、母親父親学級となり、ご夫婦での参加率も大きく向上しました。子育てに関する行政の文章も、「母親」という記載しかないものが「母親父親への支援」と追記されるなど大きな進展がありました。各地区でも、私たちが講師となり、ご夫婦への講座も開催が多くなりました。

今回は、その講座でお話しさせている内容の一部をお伝え出来たらなと思います。

“そもそも父親支援とは?”を私たちは、日々考えてきました。当初は「エンパワーメント」と呼ばれる、そもそも父親でも備わっている子育て力を育成することや、気づいてもらうことを伝えてきました。私の講座では冒頭で、新潟県内在住者のアンケート結果を皆さんに見てもらいます。つるの剛士さんを招き行ったトークイベント「ふたりめ会議」などで募ったものです。

子どもが生まれる前と後、「夫は妻を評価するけれども、妻は夫をそれほど評価していない…」そんなことがわかりました。

そんな夫を見て、「二人目の壁」「子育てと仕事両立の困難」を思っている女性が大多数だったという結果を見てもらいます。

そうなのです。一人目の時の”夫婦での子育て”がその後を決めるといっても過言ではなさそうです。某テレビ局で特集をやっていた「産後クライシス」問題!この時期には起こりうる、だれでも陥りやすいタイミングなのかもしれません。

産後の数か月から数年にかけての時期に、いかに夫婦関係を維持しながら、子育てを両立するかということこそが、子育て期間よりもずっと長い夫婦の人生として大切で、フレキシブルに乗り越えることが大事なんです。

そしてお父さんには子育てにかかわることによって大きな影響があることも知ってもらいたい!お父さんが子育てにかかわると「5人を幸せに」することができます。

子どもに対すること、パートナーの母親に対すること、自分自身の父親としての人生に対すること、働くというやりがいにしても、そして、大きくとらえて社会に対することにしても、とても大きな影響力を与えることができます。こういった効果やデータなどを見てもらうことで、男性が子育てすることはとっても有効であるし、そもそも”イクメン”としての能力が備わっていることを気付いてもらうのです。

そしてよく話題として話すのは、「江戸時代はイクメンだらけだった」という話です。

武士の場合は、とくに父親が教育パパでしたし、農家も作物の作り方に知恵を絞り、子育てしていくことが責務でした。当然、父親も子育てをとても重要と考えていました。

明治以降は”家族の在り方”も欧米化していきました。家族が離れ、高度経済成長期に叫ばれた「男は仕事、女は家庭」ということが一般的になったしまったことで、男性が子育てにかかわることが、とても少なくなってしまったんですね。

でも、江戸時代のような”男性の考え方”を、我々は持っているのです。近年の常識にとらわれずに、男性の育児家事参加によって、子どもたちだけではなく、夫婦、社会、そして自分自身の人生が明るくなるのではないかと思います。

今のように大きく社会が変わる時、我慢やストレスが多い子育て環境だからこそ、夫婦で力を合わせ、乗り越えていきましょう!今回は男性のそもそも備わっている力を伸ばす支援「エンパワーメント」についてお話させてもらいました。

次回以降は、パートナーシップ、ワークライフバランス、ネットワークについてお話していきたいと思います

1月23日(土)BSNラジオ 朝9時~ 「大杉りさのRcafe」で放送予定。

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた代表)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた代表)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区代表や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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