はぐくむコラム

学校給食にみるSDGs

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朝起きた瞬間に「きょうは学校楽しみだな~!だって給食がすごく美味しそうだから。」と張りきって、少し早く家を出た息子。毎日の学校給食が、その日のモチベーションとなっているようです。もちろん、苦手な食材が献立にある日は「きょうはちょっとテンション下がるな~。あさっての給食を早く食べたいな」と献立表を眺め、その一週間の想像を膨らませる姿に、微笑んでいます。

思い返せば、病院勤務時代にも患者さんから「毎日の食事が唯一の楽しみでね。辛い治療も乗り越えられよ」とお話しいただいたことがありました。まさに食べることは生きること。『食』が1日の活力を生むことをあらためて実感します。

最近、読んだ本「地産地消と学校給食(著・安井孝)」では、給食が地域の農家を支え、農家が子どもたちの食を支える関係性が描かれており、『食』の楽しさはもちろん、地域や農業を大切に想う気持ちを育むことが、何よりの食育だと感じます。

このような取り組みは、全国各地でも少しずつ広まっており、息子が通う小学校の給食でも、地域食材を使用した献立や、県内の郷土料理などを取り入れ、また、私が食育アドバイザーとして関わらせてもらっている幼稚園でも、地元の無農薬・減農薬のお米を主食とし、地元の味噌屋さんから味噌づくりを教えてもらう恒例の行事があり、楽しくおいしい学びの時間を提供していただいています。

2020年度から小学校の学習指導要領にSDGsに関する教育が取り入れられましたが、子どもの頃から地産地消を意識することは、SDGsの目標とする「11番/住み続けるまちづくり」「12番/つくる責任 つかう責任」「15番/陸の豊かさを守ろう」などに関係もしてきます。『食』と向き合うことは、毎日のモチベーションにつながるだけでなく、幸せに暮らせる持続可能な未来へ向けた行動に繋がります。

もちろん、これは学校給食だけではなく、家庭でも同じように地域の食材を食べ、食卓で地産地消を話題にすることで、子どもたちの『食』への意識はさらに高まります。

忙しい毎日の中、献立を考えるのは本当に一苦労ですが、まずは地元の食材に目を向けてみませんか?そこから始まるものは、バトンとして子どもたちに伝わり、心や暮らしの豊かさや、さらに『食』を楽しむことにつながっていくのではないでしょうか。

*4月24日(土)BSNラジオ 朝10時~「立石勇生 SUNNY  SIDE」で放送予定です。

この記事のWRITER

ますがたみき(長岡市在住・管理栄養士)

ますがたみき(長岡市在住・管理栄養士)

1981年 長岡市生まれ 短期大学専攻科卒業後、長岡赤十字病院で管理栄養士として6年間勤務。子ども達の成長と母親の育児に寄り添うため自身が考案した「食能」をキーワードに「はれいろごはん」を設立し、おやつ開発や料理教室を展開。2児の母親。 長岡市委託事業として乳幼児の健診・栄養相談・特定保健指導なども担う。
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