みなさん キャンプの経験はありますか?
やってみたいけれど、どうやってするか分からない?
こんな困り事を解決してくれそうな絵本をみつけたので 紹介します。
『パパとタイガのとびっきりキャンプ!』 教育画劇
セバスチャン・ブラウン/作・絵
聞かせ屋。けいたろう/訳
お休みの日にパパからキャンプの誘いを受けたトラの子 タイガ。
初めてのキャンプにワクワクドキドキ。出かける前に本で予習もしっかり済ませて準備万端です。
誘ったパパも実は初めてのキャンプだったようで 車に荷物を積むところから一苦労の様子。キャンプ場へ行くのも遠回りしちゃうし 到着してからのテント張りも簡単には出来ませんでした。
隣のテントにはキャンプ経験が豊富そうなクマの家族。タイガ親子に何度となく助けの手を差し出しますが、パパは自分たち親子でできると断ってしまいます。その後 タイガはパパに向かって、
「とびっきり ざんねんなキャンプだよ!」と言ってしまう事態が起きてしまいます。
タイガ親子の初めてのキャンプは無事に終了できるのか?
「もう二度と行きたくない」なんて言わないといいのですが・・・。
初めてのキャンプで必死に頑張るパパですがなかなかうまくいきません。汗をカキカキ 見よう見まねで行う姿は応援したくなります。たとえ失敗もいい経験。それが思い出になると思います。
フランス人絵本作家が描くタイガ親子の大冒険を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
『テントーむし』 白泉社
鈴木のりたけ/作・絵
寒川一/監修
この絵本を読めば 初めてのキャンプも大成功しそうな本です。
「はじめてのキャンプ」と「みんなでキャンプ」の二つのお話が入っています。
「はじめてのキャンプ」ではどんなものを持って行くか が読み取れるイラストから始まり、テントの張り方・火の起こし方と細かく図解してくれています。
家族で行くキャンプも楽しそうですが 10人で行きひとつのテントで寝るキャンプもまた楽しそうです。キャンプでしか味わえない料理も美味しそうに描かれています。
そんなイラストを手掛けたのは『大ピンチずかん』シリーズや『しごとば』シリーズで有名な鈴木のりたけさんです。
読んだだけでキャンプの醍醐味を感じることができる作品です。
キャンプに行くことになったらぜひ読んでほしい「危険」が分かる本も紹介しておきます。
『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』
羽根田治/著
『子ども版 これで死ぬ 外遊びで子どもが危険にあわないための安全の話』
大武美緒子/著
山と渓谷社
キャンプは自然の中で行います。
自然の中には私たちが思いもよらないことがいっぱいあると この本から知ってほしいです。
題名はかなりショッキングですが 大人版は53個の死に繋がった危険の事例が載っています。どうしたら最悪な事態にならないか実例ごとに解説してくれています。
2章では「動物にあって死ぬ」があり自然災害だけではなく多様な危険を教えてくれています。最近人気のSUPでの事故なども載っていました。
子供版は自然や公園で起きた28の事例が掲載されています。子どもでも読めるようにふりがなも振ってあるので親子で確認するのもいいと思います。
知っていれば防ぐことができるかもしれない危険。万が一に備えて「安全知識」を学んでおくのも大人の役目だと思います。
キャンプに行くことで自然の良さや大切さが学べ、たくさんの経験と思い出ができそうな気がします。そしてその経験は災害時に役に立つ知識に繋がると思います。
機会があればぜひキャンプなどいかがでしょうか?
最後に絵本だけでなくロングセラーの童話にもキャンプが舞台なお話があります。
『はじめてのキャンプ』
林明子/作・絵
福音館書店
子どもの頃、読んだことある方も多いと思います。今度はぜひ親子で読んでみてほしいので紹介しておきます。
* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。10月18日は、絵本でSDGs推進協会代表の朝日仁美さんです。お楽しみに!