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イクメンとは?どんな父親が理想ですか?

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「イクメン」という言葉は知っていますよね?2010 年の流行語大賞でタレントの「つるの剛士」さんが、芸能人でありながら育休を取り、家事育児をやっていることで有名になり、受賞に至りました。そのころから、「イクメン」という言葉は広く使われるようになり、認知度調査でも 9 割以上の方が知るようになりました。パパたちの講座などでも「イクメン」をキーワードに、家事や育児の方法が伝えられてきましたが、実は「イクメン」という言葉は、それぞれの認識の違いが浮き彫りになってきました。
「どこまでやったらイクメンなの?」
「俺って結構家事も育児もやっているからイクメンですよ!」
「私の夫はイクメンなの?イクメンじゃないんですよ!」などなど。

ある講座では、「皆さんイクメンだと思う方は、手を挙げてください」と質問したところ、結構の手が上がり、「家事育児をやってくれる父親は増えたんだな…」と感じています。続いて「イクメンとして、どんな家事育児をやっていますか?」
という質問をしたところ
「毎朝ゴミ出ししてますよ」「子供をお風呂に入れてますよ」と答える方が多いのです。ここぞとばかり、さらに質問を続けます。
「ゴミ出しって奥様が用意したものを、ゴミ捨て場に出してに行くこと?」
と尋ねると「え、まぁ、はい…」
「お風呂入れるって、お風呂場に、奥様が子どもを連れてきて、浴槽に入れるだけ?」と聞くと「それはそうですが…」というような返答が返ってきます。

「それって、本当のイクメンなんですかね…皆さんどう思いますか?」

私たちファザーリングジャパンで、イクメンを定義すると「積極的に育児家事を楽しんでいる父親たちの総称!」としています。ここの積極的という気持ちや、動き方は、家事も育児も主体的に行動していることであり、ママが中心となって、手伝いをしている感覚ではないという事ですね。パパたちといろいろ話しているときにいつも伝えるのは「手伝う」というキーワードは、ママの前では絶対使ってはいけないよ…といつもアドバイスしています。(このワードが主体的でないことを示していますよ)

ということで
前述した、ゴミ出しや、お風呂を入れてるっていう事を解説すると

ゴミ出しは
1 家のごみ箱(キッチン、お風呂場、リビングなど)からごみ袋で集める
※有料ごみ袋を用意しておくことや、在庫も用意しておくのも含める

2 お風呂場の排水溝やキッチンの生ごみも定期的に掃除しゴミとして出す

3 集まる時に、ゴミ箱の袋を交換する

4 ゴミ収集場へゴミを出す←これが、間違ってゴミ出しと言っているところ

5 分別のものは、分別方法を決めて、所定の場所へ集め、所定の日時で出す

お風呂に入れるは
1 赤ちゃんのおむつや着替えを用意する

2 赤ちゃんの状況により、自分を洗う事と赤ちゃんを洗う順番を決める
(寝ているときは、先に入浴し自分の体を洗うのを終わらせて、赤ちゃんを入浴させ…焦る作業ですね)

3 入浴後、お風呂場の近くにおいてある、着替えなどに着替えさせる

4 自分もすぐに上がって、着替える

5 赤ちゃんに、お風呂上がりの飲み物を与えたりする

こうして整理すると、ほんの一部をやって、「俺ってイクメンだぜ!」ということは、ママの逆鱗に触れること間違いなしです。

頑張っているパパたちには、ちょっとキツイ言い方をしてしまいましたが、主体的に積極的に、家事や育児をとらえることができれば家事や育児の一連を経験したり学ぶことができ、だんだん楽しんで、家事や育児に取り組むことができるのではないかと思います。そして、ママとパパで、仕事も家事も育児もしっかりと分担していけるのでパートナーシップもうまくいきだし、家庭も幸せになれるんじゃないですかね。

「名もなき家事」(前述の名前が付けられていない家事育児にかかわる作業)をしっかり認識して幸せな家庭を築いていきましょう!

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
11月12日は、ファザーリングジャパンにいがた代表の大堀正幸さんです。お楽しみに!

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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