SDGs de はぐくむコラム

持続可能な社会 父親の家事育児参加

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前回に引き続き、「持続可能な社会を作る!続編」の「父親のネットワーク」についてお話しさせていただきます。父親のネットワーク、いわゆる”ママ友”バージョンの”パパ友”です。聞いたことありますか? あまり聞きませんよね。

“ママ友”はよく聞くし、実際にママ同士で子育ての話など、幼児期から小学校くらいまではよく情報交換をしているようです。ですが、パパ同士の情報交換の場が圧倒的にないんです。ママ友会はできるのに、パパ友会はなぜできないのでしょうか…。

パパスクールでの料理教室でこんなことがありました。

料理教室というと、ママたちは料理をしながら、会話しながら、楽しい雰囲気で終始和気あいあいの感じがしますよね~。

パパたちの料理教室見たことありますか~?

かなり面白い映像になります(笑)

パパたちは、料理は本当にまじめに作ります。真剣に真剣に料理に取り組みます。

ですが…、ほぼ終始無言なんです。調理室には、包丁やまな板の音、炒める音や煮る音、まるで料理の選手権みたいですね

料理が出来上がっても、ほとんど会話もなくシーン…。もくもくと食べて「お疲れさまでした~」って帰っていく光景を何度も見ました

ママたちなら、お隣の人とお友達になったり電話交換や最近ではLINE交換をして解散なんですよね~。

そうなんですよ、パパスクールを新潟でやり続けて6年目ですが、パパたちは、パパスクールでは学びの場だけであり、ママたちは学びとネットワーク構築の場であるんです。

本来であれば、パパ友ママ友なるネットワークはとても重要です。核家族化が進む中、子育ての悩みの解決や相談、時には愚痴も聞いてほしい…。そんな逃げ場がなければいけないと思うんです。

 

男性の育児や家事参加が進む中、「イクメン」という言葉が先行してしまって、いざ男性も育児や家事に参加しようとしたときに、いろんな壁にぶち当たり、心が折れちゃったりしているんです。そんなパパたちを多数見てきました。

そこで、どうすればパパたちのネットワークが構築できるのか?考えたのは組織づくりです。男性は「目的が一緒」の組織だと、話しやすいし、動きやすくなると思われるので、パパサークルを作ってみました。

現在では、村上パパサークル、新発田パパサークル、北区パパサークル、西区パパサークル、長岡パパサークル、新潟パパサークルなど、地域のパパたちとタッグを組んで少しずつですが、興味関心がある方や、一緒に子育てや家事などの話ができる、パパたちの場を作ることができました。

今まで職場や飲み会では全く話の出なかった家事育児の話が、こういう場になると、相談されたり、先般パパたちに悩みを聞いてもらったり、時には不満を聞いてもらったり、とても良い関係性となれました。

将来的には、どんな地域にもパパサークル的なものが、継続的に地域に根差し、時にはパパたちだけで集まり、地域のパパ同士で、家事や子育てを語れる日が来ると、もっと楽しんで本当の父親になれるんではないかと思います。

近くのパパたちへ、ほんの少しだけ勇気を出してパパ友そしてパパサークルを作ってみませんか。

*10月23日(土)BSNラジオ 朝10時~「立石勇生 SUNNY  SIDE」で放送予定です。

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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