子どもって、突然発熱したり体調をくずしたりするもの。保育園から急に呼び出され、次の日もおうちで看病しなくちゃいけないこともあります。本当はしっかりそばにいてあげたいし見守りたいのが親心、でも仕事を休むとなれば「職場の人に迷惑がかかっちゃうのでは…」と気が引けますよね。だからといって近所に住んでいる、あるいは同居している祖父母に預けるのも負担を考えると、「どうしたもんか…」と悩ましい。
ましてや共働きで核家族の場合は夫・妻、どちらが会社を休んで看病するかで、もめるパターンはよくある話です。そんな時、子育ての頼れるミカタなのが「病児・病後児保育室」。
《クリニック》に併設されている「病児保育室」では、主に風邪や下痢などで、子どもが急に具合が悪くなったり、喘息などの持病が悪くなったりしたとき、またケガをした場合も預かってくれます。そしてなんとも心強いのは「おたふく」や「インフルエンザ」など感染力が強い病気でもOKということ。すぐ脇にドクターがいて何かあれば診てもらえるって、ありがたいことだよね!
一方、「病後児保育室」は、「熱は下がったけれど保育園の集団生活にはまだ不安、でももう会社を休めない、子どもを見てくれる人がいない、どうしよう~」なんて場合に《保育園》に併設されている回復期の子どもを預かってくれる保育室。
どちらの施設も繋がっておけば、いざという時に助けてもらえるし、祖父母・親戚や友人などのほか、預け先の1つとして選択肢に入れておくと安心です。
ウィルス禍の今、耳にするのが「テレワークで仕事を家でしているので、なんだか預けにくい」という声。ちょっとわかる気がします。でも気にしなくて大丈夫。たとえ会社に行かなくても預けることには、なんの問題もありません。むしろ仕事以外でも親の体調が悪いなど、どうしようもない時は遠慮せずこういったプロの力を借りてピンチを乗りきりましょう。施設にお願いして効率よく仕事を片付けたら、またゆっくり子どもと向き合う方が気持ちに余裕ができて、親にも子どもにも良いと私は考えます。
2006年に新潟市保育課からポスターとパンフレット制作の依頼を受け、初めて病児・病後児保育室の存在を知りました。あれから14年が過ぎ、今年パンフレットを刷新、さらに施設数も増えて当時より利用しやすくなっています。子どもに急な発熱やケガはつきものです。子育て、頑張りすぎず助けてもらいながらいきましょう。
病児・病後時保育室は施設によって内容も異なります。各市町村のHPに紹介されているのでぜひチェックして利用してみてください。