SDGs de はぐくむコラム

子守唄で伝える愛

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前回4月のラジオ出演で、子守唄を歌わせていただきました。出演後、レギュラーコメンテーターの新潟青陵大学大学院教授の碓井真史さんと子守唄談義。

「オリジナル子守唄いいね!子守唄は古くからあるものはあるけど、新しい子守唄ってあんまり聞かないものね。」

たしかに!!私も、かつて育児中歌っていたのは「ねんねんころりよ〜〜おころりよ〜〜坊やは良い子だ〜〜ねんねしな〜〜」でした。この「坊や」のところを「みーちゃん…」と、子どもの名前に変えたりして。レパートリーが乏しく、困った覚えがあります。元気な歌は「お母さんといっしょ」で覚え歌えたけれど、子守唄は、なにか特別な感じ。そこに、より愛情やスキンシップを感じるというか…。普遍的、歌い継がれる感じもありますよね。そして、おだやかな歌声は、なにより心にしみます。

私が、子守唄をつくり、歌うきっかけになったのは、あるパパさんとの出会いでした。そのパパは、息子さんのアトピーを治すために、学校の音楽教諭を退職され、息子さんの症状が良くなったので、そろそろ自分の夢を生きたいと考え始めたそうです。そのときに

私が運営する「ドリームハウス」に、社会福祉協議会の職員で私の親友でもあるMさんに連れられてやってきました。音楽+親子で、何かリトミックのようなことをしていきたいと。会って話せば話すほど、その熱い思いに引き込まれて「あなたにしかできない特別なメニューを作れるのでは?」と投げかけました。その数日後には、「子守唄」を作りたい!と話してくれました。何度も相談し、私がサラサラッと書いた詩に、彼がその場で曲を付けてくれて。一曲目が出来上がりました。

「あなたが生まれたあの日、世界で一番幸せだった。あなたの笑顔が見たくて、ただただあなたを抱きしめた。ずっと、ずっと、愛してる。世界で一番あなたが大好き」

普段の生活の中で「あなたが大好き」と言える気持ちの余裕も時間の余裕もありませんよね。それどころか、イライラしちゃって怒ってばかり。かわいく思えない時もいっぱいあります。そして、自分を責めて、落ち込んだり…。子どもの寝顔を見ながら心の中で謝る日々。子どもはママの味方なので、ママが「ごめんね」と思うと、子どもも少しづつ「自分がいてごめんね」と思ってしまったり、ママがその愛を言葉にしないまま大きくなると「愛されてないのではないか」とさみしくなったりするのです。「勉強しなさい」というしつけ的な言葉、その前に伝えたいメッセージ。でも、ママも人間で、素直になれない時もあり、恥ずかしさもあり、なかなか「愛してる」って伝えるのは難しい。だから「子守唄」でさりげなく、メロディーにのせて伝えられたらなって思いました。寝る前やお昼寝のときに毎日伝えられたらと。この子守唄効果!実は声に出すことで、ママにとっても、その言葉を自分にも言われているのと同じ効果があるのです。ですから、子どもにも、自分にも毎日「大好きだよ〜愛してるよ〜」を言えるのです。ぜひ、この子守唄を覚えてもらえたらいいな〜。

私が運営するドリームハウスでは、先輩ママの3人で「Happy  Dream  Rainbow」という子守唄グループを作り、ステージなどに出演しています。子守唄を何曲かつくり、また「触れ合う良さ」も、一緒に伝授します。ステージの最初と最後のみんなで言う合言葉は『なでなでハッピー!!』ぜひ、聴きに来てください!!

あなたが今日も、なでなで、ふわふわハッピーでありますようにー^_^!!

 

この記事のWRITER

新保まり子(新潟市在住・多世代居場所事業代表)

新保まり子(新潟市在住・多世代居場所事業代表)

1970年新潟市生まれ。子育て中の孤独感から1999年、育児中のママとともにママの心が元気になる毎日型の居場所・子育て応援施設「ドリームハウス」を新潟市西区に設立。2017年、多世代交流、障がい者の居場所確保をめざす企業も設立し、様々な地域で居場所作り応援。 2016年 県弁護士会 人権賞を受賞。現在: NPO法人がばじこ理事長 ドリームハウス代表 子守唄シンガー
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