SDGs de はぐくむコラム

未来へ届けるバトン

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子ども達が小学生となり、体調を崩すことが少なくなりました。小さい頃はすぐに風邪をひき、咳や発熱で苦しそうな表情を見るたび「ただただ健康で元気に育ってほしい」と願っていたのを思い出します。すっかり元気になると、親の願望が再びムクムクわいてきてしまうのですが…。子ども達がやりたいことに挑戦し、夢を叶え、その生涯をまっとうするためには“心身の健康”が何より大切です。

みなさんは【健康寿命】という言葉を聞いたことはありますか?【健康寿命】とは、2000年にWHOが提唱したもので、寿命を延ばすだけではなく、寝たきりや介護サービスなの支援を必要とせず、心身ともに自立し健康的に生活できる期間のことです。
新潟県でも男女ともに健康寿命が延びているとはいえ、平均寿命との差が約10年くらいあり*、その差を縮めていくことが重要です。
(*厚生労働省・第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料)

新潟県でも健康づくり県民運動として『健康立県プロモーション事業』が立ち上がり、BSN新潟放送さんでも県民の健康寿命延伸を進めるため『にいがたケンジュプロジェクト』に取り組まれています。

◆健康立県プロモーション事業

◆にいがたケンジュプロジェクト

健康的な体作りのためには、まず食に関する正しい知識を身につけ、食材や食事、食べ方を選ぶことから始まります。

みなさんは、食材が溢れるスーパーや飲食店において、体のことを考えて食材やお惣菜を選ぶことはありますか?もちろん、予算に合わせたり、食べたいものを食べたりすることも心の栄養に大切です。

例えば、たこ焼きが食べたい。その時に「たこやきって何からできているんだろう?」と少しでも思い巡らせてみる。さらには「小麦粉からできているから、足りないのは肉・魚のたんぱく質。野菜も少ししか入ってないから何を足そうかな・・・」と思えたのならパーフェクト!ほんの少しでも、自分の身体に入るものが何か意識するだけで食生活は変わっていきます。
また、スーパーをまわっている時に「そう言えば最近、乳製品をとっていなかったな」「旬の果物もたまには食べてみようかな」と自分の食生活を振り返ることができたら、その先の健康へと続いていきます。

私が講演会やセミナーで必ず最後に保護者の方に問いかけるのは、「子どもが20歳になった時、どんな生活をしてほしいですか?」という言葉です。育児真っ最中の時は、大人になった我が子を想像するのは難しいですが、「こんなものを食べてほしい」「こんな食生活をしてほしい」という願いは、日々のバトンとして渡すことができます。

子どもが一人暮らしを始めた時、子どもが親になった時、「小さい頃から唐揚げを食べる時はキャベツがどっさり付け合わせであったなあ」「母ちゃんは冷蔵庫にいつも牛乳いれてたよな」という家族の風景から、自分の健康を考えることができたら素敵ですよね。

【健康寿命】が延び、家族みんなの笑顔がずっと続いていくことを願っています。

 

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
9月17日は、管理栄養士のますがたみきさんです。お楽しみに!

この記事のWRITER

ますがたみき(長岡市在住・管理栄養士)

ますがたみき(長岡市在住・管理栄養士)

1981年 長岡市生まれ 短期大学専攻科卒業後、長岡赤十字病院で管理栄養士として6年間勤務。子ども達の成長と母親の育児に寄り添うため自身が考案した「食能」をキーワードに「はれいろごはん」を設立し、おやつ開発や料理教室を展開。2児の母親。 長岡市委託事業として乳幼児の健診・栄養相談・特定保健指導なども担う。
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