SDGs de はぐくむコラム

「パパスクール」に見る子育て支援のかたち

SNSでシェア

「パパスクール」との出会い
私の地元、新潟市北区で「パパスクール」が初めて開催されたのは2016年。今年でなんと10年目を迎えます。

私が参加したのは2017年。

きっかけは、当時子どもが通っていた保育園からのおたよりに同封されていたチラシ。特に予定もなかったので、私と子どもで参加してみることに。そこで初めて「ファザーリング・ジャパン」の存在を知ったのです。

あれから約8年が経ち、当時は一人の参加者だった私が、まさか企画・運営をする立場になるとは……。人生、本当に何が起こるか分かりません!

「パパスクールって??」
「子どもとのコミュニケーションづくり」を通じて、「パパの育児・家事参画」のきっかけになれば――。そんな思いから、「パパスクール」は始まりました。

基本的には「父+子」での参加をご案内していますが、「夫婦+子」や「母+子」でも大歓迎。参加者の中には「パパだけだとちょっと……」「どうしても心配で……」と、ママが付き添うケースもあり、家族のつながりを感じられる瞬間も見られます。

そんな心配なママでも新しい発見が!
「パパと楽しそうな子どもの姿が新鮮でした」「パパもやればできるんだ」「パパと子どもだけでは…と心配していたけど、参加して良かったです」という感想も聞こえて、その瞬間に立ち会えたことに私も嬉しく思います。

パパスクールでは、親子で体を動かす「運動教室」や、協力して作品を作り上げる「工作教室」など、日常ではなかなか体験できないような企画が中心です。

お子さんとのふれあいを通じて親しみを深め、それが育児や家事、そして家庭生活全体に良い影響を与えることができれば、家庭の円満にもつながるのではないかと期待しています。

運動教室

工作教室

料理教室

「イクメン」から「トモイク」へ

「イクメン」は、父親の育児参加を進める大きな第一歩でした。しかし時代が進む中で、「特別な父」ではなく、「ともに育ち合う家族・社会」への価値観が求められるようになり、その中で生まれてきたのが「トモイク」という考え方です。パパスクールも、親と子が一緒に学び、成長していく「トモイク」の場だと思います。

育児は「ママ or パパどちらかが頑張る」のではなく、親も子も、家族も地域も「ともに育つ・育てる」という視点に変化しています。

パパスクールは、子どもと向き合う時間をつくるだけでなく、自分自身を見つめ直す貴重な機会でもあります。これからも、たくさんのパパたちが一歩を踏み出すきっかけになれば、とてもうれしく思います。

 

  

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。9月6日は、川崎浩司さん(新潟市在住 ファザーリング・ジャパンにいがた 事務局長)です。お楽しみに!

http://立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2025/09/06/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20250906100000

この記事のWRITER

川崎 浩司

川崎 浩司

1985年生まれ、新潟市在住。専門学校卒業後、就職のため関東地方へ上京。長男4歳、次男2歳のタイミングで新潟にUターン。Uターンした頃に参加したパパスクールを契機に、「ファザーリング・ジャパンにいがた」の一員となる。現在はそのパパスクールの企画・運営に携わり、同団体の事務局長を務めている。現在、次男の中学校でPTA副会長を務めている。
SNSでシェア

新着記事