はぐくむコラム

それ、だいじょうぶ?うっかり傷つけていませんか?

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今回は、わたしたち日本人がうっかりやりがちな子どもの自尊心を傷つけてしまうコミュニケーションのお話。「あれ、やっちゃってる(汗)」って、もし思い当たったらコミュニケーションパターンを見直してみてね。

夕方スーパーで「今日は何が安いかなー」と野菜を物色していると、子どもと同じ学校のママにばったり会うっていうシチュエーションはよくある話。

そんな時、そのママから「お兄ちゃん、最近高学年になってしっかりしてきて頼もしいね!」などと褒められると、つい「いやいや~そうでもないよ~。」と(本当は嬉しいのに)社交辞令的に受け取り謙遜してしまう。そのうえ「全然お手伝いはしないし勉強よりゲームばっかりして困ったもんだよ~。」などと本音と愚痴も飛び出しちゃう。

こうなるとだいたい相手のママも「うちもそうだよ!夕ご飯食べるとすぐ寝ちゃって宿題もしないし~。」「わかる~うちも~。」・・・お互い慰め合いながら盛りあがり「がんばろーね~。またね~。」と買い物に戻っていく。

ほんの数分でも子育てについて話すことはストレス解消にもなるので、これはこれで大切なのだけれど、ただ子ども本人の前でこの会話は絶対NGです。このやりとりが会話パターンになっていると、本人がいるのについうっかり謙遜のつもりのネガティブ発言で子どもを傷つけてしまうので気をつけたいものです。

どんな場面でも、大人だって他人の前で否定されたり、けなされたり、恥をかかせられたら傷つくよね。ましてや子どもにとって親からそんなことを言われたらショックは大きいはず。ムシャクシャして「どうせ自分はダメなんだな」と意欲低下につながっちゃうこともあるんです。

じゃあこんなとき、どう接したら良いかを私なりにいろいろ考えてみました。謙遜が多い日本で、かわいい我が子だからこそ、あまり自慢気にするのも嫌だし抵抗がある、というあなたはぜひ試してみてほしい。

「お兄ちゃん最近しっかりして頼もしいね!」
と言われたら

例えば…「ありがとう!なんか最近がんばっているみたい。頼もしいのよ」

…気づいてくれてありがとう、というお礼を素直に相手のママに言いましょう。そしてこれなら子どもにも「がんばっている姿をママも見ているよ~」とやんわり伝えることができる。

または…「え、そう?確かに言われてみれば頼もしくなってるかも~!」
…~日常では当たり前すぎてあんまり分からなかったけど、客観的に言われて改めて気づいたわ~的な感じで伝える。

こんな褒め方をされたら子どももうれしいよね!

いずれにしても大切なのはその場でしっかり「肯定」してあげること。ついでに帰りの車で「褒めてもらってよかったねー」と話したり、ご飯の時にその出来事を家族でシェアするのもすごくいい。

子どものダメなところより小さくても一歩でも半歩でもがんばっているところを認めてあげるコミュニケーションを常から心がけてみてね。親からのその「まなざしや声がけ」は「自信を持って挑戦できる人」に成長していくためにも大切なアプローチなのです。

 

この記事のWRITER

ちゃい文々(新潟市在住。子育て漫画エッセイスト)

ちゃい文々(新潟市在住。子育て漫画エッセイスト)

新潟市生まれ。シングルマザーで二児の母親。1994年、デザインオフィス「アトリエチャイブ」設立。2002年からフリーペーパーに子育てエッセー漫画を連載。コミュニケーションスキルや多様な視点を養う講座を教育関係者や市民向けに実施。虐待防止スペシャリストの知識も活かす。 著書「子育ては、泣き笑い・八起き」(幻冬舎文庫) BSNラジオ「工藤淳之介3時のカルテット」木曜パートナー https://www.chaibunbun.com/
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