2025年の冬は、大雪に悩まされた方も多かったのではないでしょうか。特に2月初旬、県内各所に降った雪の影響で、高速道路や公共交通機関がストップし、予定の変更や中止を余儀なくされた方も少なくなかったことでしょう。
そんな冬から春になると思い出すのが、中学校の卒業アルバムに英語の先生が書いてくださった一節。
“ If Winter comes, can Spring be far behind? ”
英国の詩人シェリーの「西風(せいふう)の賦(ふ)」の一節であり、日本語では「冬来たりなば春遠からじ」と訳されます。先生は「人生と同じよ」と言って書いてくださったのですが、10代の私にはその意味の深さは理解できなかったはずです。しかし、あれから45年が経ち、ようやくその言葉を噛みしめることができるようになってきました。
2025年1月、私の生活は一変しました。そのきっかけは、2024年12月28日に出演したラジオ番組「立石勇生 SUNNY SIDE」。
先回のコラム「冬休み親子で楽しむヒント」の最後に
4.冬休みの締めくくりに「振り返り」と「新しい目標」を の文面に
・目標の設定
私は…。マスターズ陸上に出たい。と思っています。
と書いたことから
「マスターズ陸上に出たい」と思いを口にしたところ、パーソナリティの立石勇生さんにツッコまれ、勢いで「目標は走り幅跳び5m!」と宣言してしまいました。
さて、6月のマスターズ陸上大会に向けて、5か月間をどう過ごすのか。時系列で考え、実行しています。
1. 逃げられない環境を作る
ランニングシューズとスパイクを購入。
→ 走らなかったら、大会に出なかったら勿体ない。
学生に出場を宣言。
→ 有言実行を示さなければ、プライドが許さない?
2. 自己分析をする
体組成計で全身および四肢の体脂肪率・筋肉量を測定。
→ トレーニングの種類・強度を決める指標に。
実際に走って、記憶にある身体の動きと現実の動きの違いを確認。
→ 過去の自分と現在の自分の差を知る。
3. 具体的な目標を設定する(SMARTの原則*1)
体組成計の体年齢40代を30代にする。
→ 体重(BMI22)維持、体脂肪率4%減、下肢の筋肉量増加。
100mを全力で走りきる。
→ ゴール前で脚がもつれて転ばないように!
走り幅跳び4mを跳ぶ。
→ どれくらい跳べるか分からない。
走り幅跳び5mを跳ぶ。
→ やってみないと分からない。

2017 年から続く仕事風景
4. 行動計画を立てる
ウォーキングから始め、アスリートのイメージに近づける。
→ 手の振り方、体重移動、足首の使い方を意識。
→ 距離を伸ばし、ジョギング・ランニングへ。
スケジュール管理とTo-Doリスト*2の作成。
→ 仕事の合間や土日の過ごし方を変える。
→ 数値化して進捗を確認。
5. 知識やスキルをアップデートする
持久力・瞬発力・筋力トレーニングを組み合わせる。
→ アウターマッスルとインナーマッスルの違いを感じる。
→ 立位で仕事をすることがインナーマッスルに有効。
6. 内省する
定期的に振り返りの時間を持つ。
→ 進捗状況やモチベーションの変化を記録。
7. 目標の柔軟性を持つ
計画通りには進まないことを前提にする。
→ 必要に応じて目標や行動計画を見直す。
→ オーバートレーニングによる怪我を防ぐ。
8. 健康を大切にする
十分な睡眠と健康的な食事を摂る。
→ 筋肉量増加のためのタンパク質摂取。
→ 睡眠を最優先に考えたタイムスケジュール。
→ 飲みすぎに注意。運動後のビールは水分補給ではない!
ストレスマネジメントを意識する。
→ リラクゼーションタイムとして「サウナ」は必須!?
2. 自己分析をする 〜 8. 健康を大切にする(「1. 逃げられない環境を作る」は除きます)
これらの項目の内容を考えることは、4月の入学、進級、就職といった新しい環境において一人一人の自己実現のヒントになるのではないかと思います。
こうして日々取り組んでいると、シェリーの詩が胸に染みる。
「冬来たりなば春遠からじ」
目標に向かって努力する時間は決して無駄ではない。2025年6月、私はどこまで跳べるのか…
その答えを楽しみに、今日も一歩前へ進む。
*1:SMARTの原則
S(Specific:具体的に)
M(Measurable:測定可能な)
A(Achievable:達成可能な)
R(Related:目標に関連した)
T(Time-bound:時間の制約がある)
*2:To-Doリスト
「するべきこと」「しなければいけないこと」を書き留めたチェックスト
* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。3月29日は、新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授の伊藤巨志さんです。お楽しみに!