東京オリンピック・パラリンピックから3年、2024パリオリンピックが開催され、多くの感動や感涙をしました。 オリンピックは金20、銀12、銅13、の計45個。金メダル数と総数は海外開催五輪での最多記録を更新しました。ちなみに東京オリンピックは金27、銀14、銅17、の計58個でした。(パラリンピックは執筆時点では始まっていません。)
パリオリンピックは個人種目の活躍が印象深かったです。
柔道・レスリング・フェンシングのような対人種目や器械体操・スケートボード・板飛び込みのような採点種目、陸上競技の記録種目の活躍は特筆されます。多くのメダリストの中で個人的には、やり投げの北口榛花(はるか)選手、近代五種(馬術・フェンシング・水泳・レーザーラン「ランニング・射撃」)の佐藤大宗(たいしゅう)選手のメダル獲得が感極まりました。特に、北口榛花選手の「五輪の金メダルを取ったら満足できるものなのかなと思っていたけど、65メートルでは満足できない。夢の中では70メートルを投げていたので、次はかなえられるように頑張りたい」のコメントを聞いて、70メートル、いや世界記録72.28メートルも「夢ではないな!」と期待が膨らみました。
東京オリンピックと違い有観客だったのでホーム感やアウエー感が強く出ていた競技もあり、声援に後押しされたり、萎縮したりした場面を多々観ました。応援の力って大きいなと感じました。
勝利者インタビューを聞くと「ゾーン(ZONE)に入った」と選手は言います。ゾーンとは「脳の活動が最高潮に達し、時間の流れが遅くなるような感覚を持ち、体が自然に反応する。」 とされています。極度の集中状態を作ることでパフォーマンスが上がるのだと考えられます。
時間の感覚が薄れ、周囲の雑音やストレスが気にならなくなるほどの集中力。
アスリートではない私たちは「ゾーンに入る」ことはないのでしょうか?
そこで 「ゾーンに入る」ための方法をAIに問いかけてみました。
1.明確な目標設定:達成したい具体的な目標を持つこと。
2.集中力の強化:雑念を排除し、現在のタスク(課題、仕事)に完全に集中する。
3.適度なチャレンジ:自分のスキルレベルに合った適度な難易度の課題に取り組む。
4.ルーティンの確立:パフォーマンス前に一定のルーティンや儀式を行う。
5.ポジティブなマインドセット(考え方や好み、習慣):成功をイメージし、ポジティブな思考を持つ。
これら方法を実践することで、パフォーマンスの質を高め、ゾーンに入りやすくなるとされています。と、回答されました。
本人が気づかないだけで「ゾーンに入っている・入っていた」状態は、誰もが経験しているのではないでしょうか。
私自身は陸上競技やテニスの試合の時に「ゾーンに入った」と感じたことがあります。
つい最近はスポーツではなく、論文を執筆するためのデータ解析から作表・作図をすることが楽しくて、気づいたら「あっという間」に時間が過ぎていた時に「ゾーンに入った」と感じました。
この時に大切にしたことは「集中力の強化」のための環境づくりでした。パソコンはメールソフトを起動させず、留守電にして研究室に鍵を掛けて居留守を決め込みました。「明確な目標設定」「適度なチャレンジ」「ポジティブなマインドセット」は、客観的事実の積み重ねと主観的思考によるものなので粛々と進めました。
さて、「ルーティンの確立」は何だと思いますか?
それは、トイレに行くことです。
「暗示放尿」と言って、「体の中から心配や不安、緊張をオシッコと一緒に流し出すことができる」と暗示を掛けて行う放尿です。
メンタルマネジメントの一種でアスリートにも用いられている方法です。
「やるぞ!」とマインドチェンジに繋がります。私自身は競技をする時や人前で喋る時も行っています。是非、皆さんも「暗示放尿」をしてみてください。簡単だけど、効果はあります。お子さんの競技や試験本番前のアドバイスに…「暗示放尿」をどうぞ!
某CMの「やる気スイッチ」がまさに「ゾーンに入る」スイッチなのかもしれません。
ちなみに「Switch」を夢中で遊んでいるお子さんは「ゾーンに入って」いますね。きっと。
お子さんを夢中にしてくれるイベントが2つあります。
1つ目は、10月26日と11月9日に行われる「オリンピックYear!親子で遊育ワークショップ」(寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」/新潟市東区)です。
2つ目は、10月6日に子ども学科の学生がファミリーコンサート(江南区文化会館/新潟市江南区)を行います。チラシをご覧ください。
皆様ぜひお越しください。お待ちしています。
ファミリーコンサートのインスタグラムはこちら
* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。8月24日は、新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授の伊藤巨志さんです。お楽しみに!