本書は、2017年から2021年にかけて読売新聞家庭面に掲載された「こどもの詩」の中から220編を平田敏子氏が精選し、選評をつけたものです。詩の奥に、子ども一人一人の豊かな日常が垣間見える素敵な本になっています。
実は、子どもが書いた詩や作文を発行するという試みは、100年以上も前から行われてきました。だれもがSNSなどを通じて気軽に短くつぶやけるこの時代に、子どもの言葉が、プロの選者を通じて、新聞そして本というマスメディアに載って、私達に届けられるということの意味を考えてみなければなりません。
表紙絵は、現代を代表する絵本作家、ヨシタケシンスケさんによります。ぜひ、大人の皆さんに読んでいただきたいと思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)