SDGs de はぐくむコラム

冬休みを親子で楽しむヒント

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お子さんの冬休みに負けないくらい長期の正月休み(最長9日間:次年度も)を満喫するご家族も多いことでしょう。子どもたちにとって、学校から解放されるこの期間は、家族と過ごす貴重な時間でもあります(宿題があるため、完全な解放とは言えないかもしれませんが)。そんな冬休みをもっと楽しく、そして充実した時間にするためのアイデアをご紹介します。

 

1.冬こそ身体を動かす遊びを

寒い季節は室内で過ごす時間が増えがちですが、少し工夫をして親子で身体を動かす遊びを楽しんでみてはいかがでしょう。2024年10・11月に開催された「親子で遊育ワークショップ」では、以下のような遊びが好評でした:

風船遊び

風船に養生テープを巻くと反発力が増し、ゲームが難しくなります。親子で対戦すれば盛り上がること間違いなし!

・新聞紙ボール投げ

新聞紙を丸める作業は握力を鍛える効果があります。丸めたボールをゴミ箱や高い位置を目標にして投げることで、手首の使い方も練習できます。

折り紙飛行機

簡単な5回折りで作れる飛行機は、飛ぶというよりも回転しながら落ちていく不思議な動きが特徴。その飛行機をキャッチする遊びは、大人でも夢中になります。

また、ストレッチや親子ヨガで身体をほぐすのもおすすめです。さらに、音楽に合わせてダンスをすれば、感性や創造性を刺激する楽しいひとときが過ごせます。

 

2.創造力を育む冬ならではのアート遊び

今冬は積雪が多い予報が出ています。雪を使ったアートを親子で楽しんでみませんか?

・雪だるまや雪像作り

雪だるまの顔を廃材や果物で装飾しても楽しい時間です。降り積もる雪や日差しで表情を変える姿を写真に収めて、パラパラ動画にするのも楽しいアイデアです。そして、春までの変化(溶けてなくなった雪だるま⇒芽吹き)にクローズアップすることで、雪の物語として儚さや新しい芽吹きをテーマにした物語が生まれるかもしれません。

「外は寒い」と感じる方は、室内で季節をテーマにしたアート制作を楽しんでみてください。冬や正月を題材にした作品は、家族の思い出として心に残るものになるでしょう。

 

3.親子で楽しむイベントづくり

冬休みを利用して家族みんなでイベントを企画してみてはいかがでしょう。

あっちこっち大掃除

子どもには年齢や能力に応じた簡単な作業を任せましょう(例えば:おもちゃの整理や雑巾がけ)。 遊び感覚で掃除を進めるとモチベーションが上がります。 掃除の途中でビフォーアフターの写真を撮って成果を共有するのも効果的です。 子どものお手伝いにはムラがあることを前提に、楽しむことを優先しましょう。「一緒にやる」ことが何よりも大事です。

ボードゲームやカードゲーム

対象年齢に応じたゲームを選び、短時間で楽しめる「ゲームナイト」を開催するのも一案です。3歳から遊べる「Tic-Tac-Toeゴブレットゲーム」や「ナンジャモンジャ」、「ナインタイルポケモンドコダ」8歳以上向けの「はぁって言うゲーム」など、幅広い選択肢があります。

おうちdeキャンプ

ライトを使った簡単な演出や、絵本の読みきかせ、暖かい毛布でのリラックスタイムなど、非日常を味わえる空間をつくりましょう。暖かい飲み物でホッとできる瞬間を是非。究極は部屋にテントを張る!ことなのですが…。

 

4.冬休みの締めくくりに「振り返り」と「新しい目標」を

思い出の共有

楽しかった出来事や嬉しかった瞬間を話し合うことで、ポジティブな記憶が心に刻まれます。写真を活用すれば、何年経っても振り返ることができます。

目標の設定

次に挑戦したいことや成りたい自分を考えることで、子どもたちの成長を支えるきっかけになります。

 

冬休みは、家族で過ごす貴重な時間を楽しみながら、子どもたちの成長を支える絶好の機会です。身体を動かす遊びで健康を意識したり、創造的なアートで感性を育んだり、親子イベントで絆を深めたりと、冬ならではの体験がたくさんあります。そして、お休みの締めくくりには、振り返りや新しい目標を通じて次のステップを考える時間を持つことで、この特別な季節がさらに意義深いものとなるでしょう。家族みんなで楽しい思い出を作りながら、新しい年のスタートを前向きに迎えてください。

 

私は…。マスターズ陸上に出たい。と思っています。

ただ、来年の今頃は言い訳を考えていそうですが…。

 

  

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。10月5日は、新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授の伊藤巨志さんです。お楽しみに!

http://立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2024/12/28/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20241228100000

この記事のWRITER

伊藤巨志(三条市在住 新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授)

伊藤巨志(三条市在住 新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授)

1964年、三条市生まれ。日本体育大学大学院修了【体育学修士】、新潟大学大学院博士後期課程修了【博士(教育学)】。子どもの身体発育発達学、運動遊び、健康教育を専門に研究。新潟市寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」低学年広場を監修するなど、遊びの中で運動を身につける「遊育」を推奨。現在:人間生活学部子ども学科長。日本体育・スポーツ・健康学会、日本発育発達学会などに所属。
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