著者の中川李枝子さんは保育園勤務のかたわら創作活動を始め、童話『いやいやえん』や、絵本『ぐりとぐら』などの作品を出版しました。『ぐりとぐら』はシリーズ化され、長年にわたり子どもたちに親しまれています。
この本の前半では、子ども時代からの本との出会いや、17年間の保育園での体験を紹介しています。また、後半では、保育の現場で子どもと真剣に向き合ってきた自身の経験をもとに、さまざまな子育ての悩みに答えています。
「子どもはみんなお母さんが大好き」「子育てのマニュアルは一度忘れて、もっとのんびり育てる楽しみを味わってほしい」など、この本には子育てに悩んでいる人たちの背中を押してくれる言葉が詰まっています。
新潟市立西川図書館 小林 直美