こどもは日々少しずつ、いろんなことができるようになります。そんな様子を書き留めている人も多いでしょう。この本は植物観察家である著者が、3歳までの娘の姿を観察し書き留めたメモを1冊にまとめたものです。
「娘の成長は植物の成長と同じだな」と著者は言います。どちらも順序を踏んで成長していきます。周囲の人間ができるのは、環境を整え、見守り、その命を信じて待つことだけ。どんなに「早く咲け」と念じてもその時が来なければ咲かないのです。
この「かんさつ帖」からは、娘の小さな変化にも喜び、驚く、著者のあたたかなまなざしを感じることができます。
中央図書館サービス1グループ 伊藤 麻美