
フィボナッチ数列をご存じですか。
1、1、2、3、5、8、13、21、34…という前の数字と次の数字を足したその和を、その後に付け加えることでできる数列のことです。フィボナッチ数列は自然界には至る所に隠れていますし、人間が美しいと感じる黄金比にも関係があると言われています。
本書は、このフィボナッチ数列を発見した、中世イタリア生まれの天才数学者レオナルド・フィボナッチの伝記です。昔の人ですから、分かっていることは少ないのですが、意外なことに、幼少期、周囲の人たちには、頭の悪い「のうなし」と思われていたそうです。一方で、インド・アラビア数学を、中世ヨーロッパに伝えようとしました。それらのことを中心に、その他のことは、作者が想像力で補ったり、フィボナッチ数列そのものについての例を示したりして、この面白い伝記絵本ができました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
