
今日はおかあさんの誕生日。くまの子のウーフは、おかあさんの好きなものをプレゼントしようと考えます。でも、はちみつをとろうとしてみつばちにおでこを刺され、とったぶどうはつぶれ、蟹をつかまえても指を挟まれて逃げられてしまいます。結局ウーフは何もとれず、花を摘んで帰りました。がっかりしているウーフに、おかあさんはこう言います。「おかあさんのだいすきなものは、ちゃんとここにあるのよ。」「ほら、おとうさんがいるでしょ。それから、ここよ。はちにさされても、ころんでも、げんきなくまの子のウーフがね。」
おかあさんのこの言葉に、不意に胸を突かれました。こどもだった時は気づきませんでしたが、大人になってようやく、親の愛情というものに思いが至るようになったということでしょうか。読む年齢や時期によって、感じ方や世界の見え方が違ってくるのがこどもの本の面白さ、奥深さ。昔読んだ本を今読むと、新たな発見や感動があるかもしれません。

推薦者:長谷川 明子(中央図書館サービス1グループ)
