
タイトルが気になって手にとりましたが、内容は一言で言うとファッションの歴史の本でした。冒頭は、著者が冬の平日の朝に電車の中で観た光景で、世代に関わらず、多くの人がパーカーを着ていたことについての驚きでした。そこから、パーカーのメディアにおける言説を拾ったり、西洋のファッションの歴史についての解説をしたりし、さらにはスーツが日本の近代化・現代化の中でどのように着られるようになったのかを明らかにしてくれています。ファッションの歴史は、そのまま経済の歴史であり、社会規範の歴史であると興味深く思いました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
