
ひとりぼっちにはなれていると思った一平くんは、実はひとりぼっちではありませんでした。また、自分がふんだりけったりだと思えるような残念な状況が続いたとしても、その後で、反対に状況がどんどん好転していくこともあります。一平くんは、そんなことがあった次の日、やはりひとりぼっちを感じますが、その「うん、この ひとりぼっちはきもちいい」と言い切るのです。
この絵本の面白さは、1枚の絵にたくさんの人と、短い文でたくさんの人たちの気持ちを表しているところです。それが、本書のテーマである「ひとりぼっちであっても、ひとりぼっちではない」ことに直接つながっていると思います。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
