大人の本棚・こどもの本棚

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか

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子どもの成長で驚くことのひとつは、言葉の習得です。特に、「アー」「バー」とか言葉を発し始めた頃から、「ママ」など単語、そして動詞となっていくその過程(生後18か月頃)が、言語獲得のスピードが著しい時期です。この時期の赤ちゃんの言語習得メカニズムを認知科学や発達心理学の知見によって解明しようと試みたのが本書です。私たちは子育てをしながら、実は赤ちゃんの驚異的な言語獲得のプロセスを目の当たりにしていることを知ることになります。

教えたことがないはずの単語が発せられたときの驚きは、そのまま子育ての喜びとなることは言うまでもありません。赤ちゃんは言葉獲得のために小さな体でできる最大の努力をしていると思うと、親はその健気さに今日も子育て頑張れます。

推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)

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