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北欧のスマートシティ ―テクノロジーを活用したウェルビーイングな都市づくり―

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北欧、すなわち、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェイ、アイスランドの各国がこの20年ほど、スマートシティについて何に取り組んできたかを、実に様々な角度から述べている本です。スマートシティとは、一般的にはICTやIoT、AIなどのテクノロジーを用いて、社会、生活、産業のインフラやサービスを効率的・効果的に運用し、人々の生活の質を高め、持続可能な経済発展を目指す都市のことだそうです。でも、北欧の場合、それはすでに社会に溶け込んでいて、テクノロジーに人々が支配されていると感じるようなものではないと著者は強調しています。人口規模も状況もまったく同じというわけではありませんが、これから日本が進むべき道の一端を垣間見せてくれているような気がしました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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