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ジャングルの少年

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南米でインディオの調査をしている“わたし”の乗った汽船がアマゾン川の支流で難破します。30人の乗客とともに何とか岸にたどり着いたものの、食糧もなく、なすすべがありません。そこへ、ジャングルに住むカラジャ部族の少年クメワワが登場! 12歳とはいえ、修行を終え成人の資格を得た通称ワワは、皆を救うため“わたし”を狩りに連れ出します。

手製のモリや弓矢で巨大魚やバクをしとめ、カメの卵やハチミツを探し当てる。船を引き揚げるための太いロープを作る。ワワの見事な技には目を見はるばかりです! 危険な軍隊アリや大蛇から、どう身を守るのかも熟知しています。ジャングルでは野生動物と人間の間に優劣はなく、どちらも必要な時だけ狩りをし、無駄に命を奪いません。ワワの部族も大自然の一部なのです。

読後、気高くやさしい少年の生き方に、心が洗われるような感動を覚えました。ワワが度々口にする長老の教えには深い知恵が蓄えられ、心に響きます。
著者の体験に基づく物語で、獣たちの息づかいや密林の匂いまで感じられるよう。長岡出身の松岡さんの挿絵がすばらしく、臨場感を高めてくれます。久しぶりの復刊で、ワワに出会えたことに感謝!

田村 梓(新潟市の小学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、30年になりました。)

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