大人の本棚・こどもの本棚

木はいいなあ

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「木はいいなあ…」私は森や山の中に身を置くと、しばしばつぶやく。

私以外にも、きっと多くの人たちがそう感じるのではないだろうか。

縦長の判型。空に向かって、まっすぐに伸びる木のようだ。木があると、こんなことが出来るよ、こんないいことがあるよと、子どもの視線で言葉が紡がれていく。カラーとモノクロで描かれた絵が交互に配され、更に木に対する安心感や心地よさが、ストレートに伝わってくる。

雨に打たれても風雨にさらされても、そこにどっしりと構えている木。日々、行き詰った気持ちや心に爽やかな風を運んでくれる1冊だ。

1957年コルデコット賞受賞。

推薦者:大平光代(絵本の家「ゆきぼうし」(魚沼市)代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身)

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