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きみは赤ちゃん

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2008年「乳と卵」で芥川賞を受賞した女流作家の出産・育児エッセイ。
言葉を紡ぐプロである作家は、育児をどう受け止め、何を表現するのでしょうか。育児における悲喜交々を、実体験ノンフィクションとして、また時に短編のようなテイストで。実用的な情報に加え、想像力という翼を作品にのせて提供しています。しかも、美化というよりは、ほぼ真っ正直に負の感情を生々しく描いています。~妊娠、出産、育児という一大事業で待ち受けたものは、不安や不甲斐なさなど、泣きながら、格闘する毎日だった。~作家のもつ鋭敏な感性をもった言葉は、育児世代に多くの共感を呼び、きっと育児でくじけそうな女性たちの感情をすっきりさせてくれるメンタルケアとなる一冊です。

推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)

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