これは詩の本です。短い言葉から情景や思いが浮かび上がるとき、心の琴線が小さく動きます。

出産して子育てに悪戦苦闘中のママにあげたい詩です。この詩は、誰が作ったのかわからない詩です。詩人の伊藤比呂美さんが訳されています。

子育てという正解のない未知の試練の中で、自己嫌悪になったり、反省することが多いママたちを肯定する素晴らしい詩です。

目の前の乳飲み子を必死に育てることに夢中でおそらく、本をゆっくり読んでいる時間はないでしょう。これなら、読めます。そして、「大丈夫、それでいい」と励まされます。

中山 英（萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児（3歳娘）の父。育児と読書の日々を過ごしています。）