
ハチベエ、モーちゃん、ハカセの3人の小学6年生男子の大人気シリーズのうちの1冊です。3人の学級では、班に分かれて、学級新聞を作ることになりました。行動力のあるハチベエは、「事件記者」となって、近所をどんどん取材します。警察から情報をもらおうと交番に出掛けたりもします。やがてモーちゃんも、ハカセも、それぞれの班で記事にする内容を取材してくるように言われ、3人は一緒に取材をし、地域のちょっとした事件に巻き込まれ、その事件を解決します。そこから、今度は3人はそれぞれの話題を見つけ、食いしん坊のモーちゃんは自分で食べてみる、本を読むのが好きなハカセは、たくさんの本を読んでみるなど、それぞれの個性にあったやり方で調べるのです。
ズッコケシリーズに描かれているのは昭和の小学生で、感覚が古いかなと思っていましたが、キャラクターがはっきりさせてあり、ストーリーが面白いことから、現在の小学生にも十分楽しんでもらえることと思います。この作品で3人が話題を見つけ個性に応じて調べていく姿は、逆に現在学校現場に行われている探究的学習にも繋がると思いました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
