大人の本棚・こどもの本棚

おなべおなべにえたかな?

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きもちのいい春の日。きつねの‘きっこ’は、おおばあちゃんが帰って来るまで、いたちの‘ちい’と‘にい’と一緒にスープの番をすることになりました。

ところが、このにんじんスープがあんまり美味しくて、みんなで味見をするうちにとうとうおなべは空っぽに!

そこでおなべは、新しいスープの作り方をみんなに教えます。みんながおなべのいう通りにすると、おばあちゃんもビックリ、春のスープの出来上がり! さあ、この春のスープには一体何が入っていると思いますか?

何度か出てくる「おなべ おなべ にえたかな?」というフレーズが小気味良く印象的です。美味しいスープができたかな? というワクワク感が絵本をみている子どもたちにも伝わるようです。

また絵本全体が橙色や東雲色、若草色などのような、優しく明るい色で描かれていて、春の訪れと喜びを感じます。

推薦者:田野辺淳子(絵本の家「ゆきぼうし」副代表。「ゆきぼうし」のある守門村(現魚沼市)で子育てをするため、2001年に新潟市西区から家族で移住。以来、「ゆきぼうし」スタッフの活動を続ける。現在は、高校で書道講師として勤務。)

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