近年、読書に関する政策や状況は大きく変わってきています。

2019年に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」（通称：読書バリアフリー法）が施行されました。私達は、すべての子どもたち、あるいは子どもに限らずすべての人たちに、読書が届くような社会を作っていく必要があります。

一方で、ＩＣＴによって、これまでとは違った形での読書も可能になりつつあります。本書は、このような背景のもとに『読み書き障害のある子どもへのサポートＱ＆Ａ』（河野俊寛著、読書工房、2013年刊）を大幅にパワーアップしたものです。

読み書き障害に関する基礎知識だけでなく、具体的な読み書き障害のある人へのサポート方法が、新しい技術とともに数多く提案されています。学校の先生方だけでなく、子どもや大人の読書に関わる多くの方々に読んでいただきたいと思います。

推薦者：足立幸子（新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。）