はぐくむコラム

あなたの生きづらさを誰かの生きやすさに

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風。気持ちいい風に吹かれて生きていく。たまの暑さや寒さが厳しくとも、その中にこそ感じることがある。経験してわかることは、がんばって生きてきたからこそわかる大事な財産。人生の醍醐味。

人が人に優しくなれるのは、同じ痛みを知っているから。いろんな世代の人や、病気や障がいのある人もない人とも共に生きると、自分がどんどん成長する。その時は大変でつらくても、その先は柔らかな自分になれている。

22年間、私は”居場所作り”の活動を続けていく中で「人間は、みんな違う」と気づけました。そして、ママや高齢の方や障がいのある人、若者、子どもの生きづらさを目の当たりにすることで、思いやりを持てるようになりました。おうちに訪問もしているので、生活の場で傾聴や家事や子守りのお手伝いをするのも大事な気づきの場になっています。

知れば知るほど、ひとは一人で生きられない生き物なのだと痛感します。精神的にも、肉体的にも、出来ないことが人生において誰しも訪れる。その時助け合うことが出来るのもまた、人間。

ささやかだけど出来ることをして、人に喜んでもらい生きていきたい。そう自然に思うのが人間。私はこれからもそんな場をつくっていきたいと思っています。「ありがとうというだけじゃない、ありがとうと言われる場づくり」

ドリームハウスでは、親子の居場所の他にも、障がい者、障がいのある子、高齢者、フリースクールなど子どもや若者の居場所も作り始めています。すべてボランティアのスタッフでやっているので、試行錯誤ですが、何より当事者が当事者のかゆいところに手が届くという信念でやっています。何が必要なのかが、当事者だったからわかる。たとえば「声がけ」や「寄り添う姿勢」。今まで自分が言われて傷ついたことは相手に言わず、言われて嬉しかった言葉をかけられる。自分が救われたことを他の人にもする。ただただ痛みや喜びに寄り添って聴く。時に望まれれば自分の体験からのアドバイスをする。対等な立場で何かをする。助けるばかりでなく、助けてもらう。お互いさまって思いながら、生きていく。そんなこと。

「居場所づくりは、人づくり。人づくりは、社会づくり」。私が居場所の活動を続けているのは、社会がもっと優しくひとりひとりが自分らしく、生きやすくなると良いと願っているからです。ひとりひとりの力は小さくとも、その想いが、ぐるぐると循環して社会にめぐり、まだ見ぬひとりのひとに届く。未来につながる。そんな風に思っています。風を感じて、風を送り、自分が心地よい風に出会い、笑って生きていく。

あなたのその胸が、手が、目が、耳が、感じることを発信しませんか?それが、同じ苦しみを持つ誰かを救うかもしれない。今度、学生と当事者のかたにインタビューして、同じ当事者や社会にその想いを届ける冊子づくりをします。私たちが作った「がばじこ」の冊子が、たくさんのひとに届きますように。ちなみに、「がばじこ」の「が」は、障がい者、外国人。「ば」は、おばあちゃん。「じ」はおじいちゃん。「こ」は親子。私が生み出した造語。なんだか響きがおもしろくて、いい。

ドリームハウスの「がばじこプロジェクト」。いろんな居場所づくりやいろんなひとが夢を叶えるお仕事づくりをしています。ぜひぜひ、応援してください!!

この記事のWRITER

新保まり子(新潟市在住・子育て応援施設代表)

新保まり子(新潟市在住・子育て応援施設代表)

1970年新潟市生まれ。子育て中の孤独感から1999年、育児中のママとともにママの心が元気になる毎日型の居場所・子育て応援施設「ドリームハウス」を新潟市西区に設立。2017年、多世代交流、障がい者の居場所確保をめざす企業も設立し、様々な地域で居場所作り応援。 2016年 県弁護士会 人権賞を受賞。現在: 新潟NPO協会 理事など。
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