SDGs de はぐくむコラム

ブラボー!

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“ブラボー!”と言って,連想されるのはサッカー日本代表のDF長友佑都選手ではないかと思います。2022年サッカーワールドカップカタール大会のドイツ戦勝利後のインタビューで “ブラボー” を連呼して話題になり、スペインに逆転勝ちしての絶叫は記憶に残っている人も多くいると思います。
あれから1年間にワールドクラスのスポーツ大会が目白押し。団体種目では野球・バスケットボール・バレーボール・ラグビーなど、個人種目では陸上競技・水泳など多くのスポーツでアスリートの活躍を見聞きしました。私が20代の頃は、日本の選手が世界で活躍する姿を想像できなかったので、隔世の感があります。

ブラボー【イタリア語 bravo】は賞賛、喝采、歓呼などの叫び声(感嘆詞)で、本来は劇場や音楽会場などで観客や聴衆が出演者の演技(演奏)に喝采する時に掛ける言葉です。
そう考えると、ブラボーは耳慣れない言葉だったのかもしれません。それが「長友佑都選手…自分で言っちゃたよ。」からの2022年流行語大賞にノミネートか?と一時話題になりました。話題になりすぎて劇場や音楽会場で「流行に便乗している」と思われることを懸念して “ブラボー” が言えなくなる事を心配する声もありました。

サッカーワールドカップから約1年後 叫んでしまいました。
“ブラボー!” と。

前回のコラム「デジタルデトックスもどき」の最後にあります、子ども学科の学生が行ったキッズコンサートとファミリーコンサートの終幕に満を持して叫びました。

開演前、周りにいた4年生に「最後に声を出すから続いて欲しい」とお願いしてからの“ブラボー” だったので、割れんばかりの歓声と拍手の導火線になったと思います。4年生は「先生は何を言うんだろう?」「最高!か,ブラボー!だよ。きっと。」と話題になっていたそうです。
長友佑都選手の「ブラボー」から懐古の念に駆られて叫んでしまったのには理由があります。7・8月の暑い中、汗だくになりながら体育館で練習したりリハーサルしたりしている姿を見て、主役は数人かもしれないけれど、全員が主役として観ている人を「楽しませたい」という気持ちをひしひしと感じたからです。
何かを言わずにはいられない。賞賛したい!それが “ブラボー” でした。

秋の季節は、遊戯会・文化祭・合唱や演奏会が行われ、子どもたちの頑張っている姿を見聞きする機会が多くあります。本番の緊張感や終わった後の達成感が表情から読み取れる貴重な時間です。行事や大会などの活躍や頑張っている姿に 声に出さなくても良いので “ブラボー” と言ってあげてください。

運動発達の講義で息子の映像を使って「寝返り〜ずり這い〜ほふく前進〜はいはい」を解説しています。特に寝返りを打つ瞬間「お・お・お もうちょっと もうちょっと やった〜」といつ見ても応援と小さな感動をしています。
先日、こども園に行った時。1歳の子どもが遊戯室で「はいはい」をしていたと思ったら立ち上がって歩いてこちらに向かってきました。先生曰く「1週間前に歩いたんです」とのこと。つい「おっと…おっと」と掛け声をかけてしまいそうなくらい不安定な足運び。真剣な瞳と笑顔がとても印象的でした。お子さんの成長過程で一瞬見せる行動や表情に気づき驚いたときに「ブラボー」を心のどこかで叫んでみてはどうでしょう。

そこで、親子でブラボーな体験をしてみませんか。キッズプロジェクト「親子で遊育ワークショップ」を12月2日(土)、9日(日)と新潟市東区寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」で行います。
12月2日は満5歳以上の未就学幼児、12月9日は小学校2年生までの親子30組を11月5日から募集いたします。
お子さんの体づくりに役立つ、自宅でできる遊びを親子で体験しませんか!
詳細は下記チラシをご覧ください。 ハレッタと一緒に写真撮影もできます。
ご応募お待ちしています。

 

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
10月28日は、新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授の伊藤巨志さんです。お楽しみに!

この記事のWRITER

伊藤巨志(三条市在住 新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授)

伊藤巨志(三条市在住 新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授)

1964年、三条市生まれ。日本体育大学大学院修了【体育学修士】、新潟大学大学院博士後期課程修了【博士(教育学)】。子どもの身体発育発達学、運動遊び、健康教育を専門に研究。新潟市寺山公園子育て交流施設「い〜てらす」低学年広場を監修するなど、遊びの中で運動を身につける「遊育」を推奨。現在:人間生活学部子ども学科長。日本体育・スポーツ・健康学会、日本発育発達学会などに所属。
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