SDGs de はぐくむコラム

色とりどりな子どもの“個性”に気づいてあげたい 

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「活発な男の子 6歳」。こう聞いて、どんなイメージを持つだろう。過去に会った、知っている少年をイメージするかもしれないし、自分の兄や弟の幼少期とダブらせる人もいるかもしれない。ああ、あんな感じかな~とうっすら輪郭を想像することは大切だけど、でも、実はこの情報だけでこの子のことは「全く何もわからない」ってことを、私は戒めのように自分の中で意識している。

「活発」・・・活発という言葉を辞書で引くと「元気で勢いのよいさま。行動・活動などが生き生きとして盛んなさま。」とある。私たちもついつい、明るくて元気な様子をイメージしがちだけど、例えばものすごくアクティブな子どもでも、全員明るいかといえばそうではない子もいるし、人とのコミュニケーションが苦手という子もいて様々だ。

「男の子」・・・体の性は男性として生まれてきていても、心の性はどちらかはまだ分からない。大人が勝手に決めつけていいものでもない。ゆっくり丁寧に関わることでその子のセクシャリティも徐々に伝わってくる。もし小さな違和感があればそこは否定せず、そっと見守りたいよね。

年齢「6歳」・・・これも、ほんの最近6歳になったのであれば満5歳なわけで、育児書に書いてあるような6歳の子どもが平均的にできることがほとんどできないかもしれない。その場合6歳11カ月の子どもとは、ほぼ1年の月齢差が生じている。これって子どもが小さいうちはかなり影響すると思うのだけれど、そのわりに大人たちはスルーしがちだ。

~こんな風にイメージを紐解いてみると、私たちが日々使っている言葉や「くくり」はかなり大雑把で、その中でされる「ラベリング」は、あまりにも本人への配慮に欠けている場合があることを知っておきたい。

6歳児のクラスの中で行動の遅い子・なんでもテキパキ早くできる子、コミュニケーションがとれる子・なかなか関わることが難しい子、積極的な子・引っ込み思案な子、などなど多様なのだ。パーソナリティだけでなく誕生月や家族構成などを知った上で、その子その子にあった承認体験や成功体験をたくさんさせてあげることもすごく大切なんだと思う。

「だから私たち親は、子どもがたとえ上手にできなくても、小さな挑戦や、取り組んだことに気づくこと、認めて勇気づける言葉がけをすることが「子どもの未来」のためにとても大切なんだよ~」、と講演会などではママたちに伝えている。

「個性」は、水に濡れた画用紙に様々なインクを落とした時にできる「ぼかし」のようなもの。色と色の混ざり合いや美しさはその人にしか出せない繊細な色合いで唯一無二な模様だ。「あなたは黄色ね」「あの子は赤色」、なんていう風に、こちらのイメージで色味を決めてしまわないように、丁寧な「まなざし」で見ていてあげたい。

この記事のWRITER

ちゃい文々(新潟市在住。子育て漫画エッセイスト)

ちゃい文々(新潟市在住。子育て漫画エッセイスト)

新潟市生まれ。シングルマザーで二児の母親。1994年、デザインオフィス「アトリエチャイブ」設立。2002年からフリーペーパーに子育てエッセー漫画を連載。コミュニケーションスキルや多様な視点を養う講座を教育関係者や市民向けに実施。虐待防止スペシャリストの知識も活かす。 著書「子育ては、泣き笑い・八起き」(幻冬舎文庫) BSNラジオ「工藤淳之介3時のカルテット」木曜パートナー https://www.chaibunbun.com/
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