はぐくむコラム

こどもは宝、みんなで育てよう

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グーテン ターク!「あきジィ」こと倉品章です。私は60歳で定年退職した後、子どものために教育経験を生かして何かできないかと考えました。思いついたのは「読み聞かせや紙芝居で子どもの豊かな心の健やかな成長の助けをしたい」ということでした。

ドイツ時代の筆者(右)

退職の5年前、私は、ドイツ・ハンブルク日本人学校に3年間勤務しました。ある日、姉妹校の校長先生に聞いたことがあります。「ドイツの教育とはズバリ何ですか?」間髪容れずに「『自立』です。」との簡潔明快な答え。確かにドイツなど欧米では、小さいころから自分の考えをしっかり持たせ、自分のことは自分でできるだけさせます。2,3歳から自分の部屋で寝かせます。日本のように、川の字になって寝るという文化はありません。日本ではやんちゃな子に対して、「お前なんかうちの子じゃない、出ていけ!」と言うことがありますが、ドイツでは「部屋に入っていろ、出るな!」となります。真逆ですね。

かいじゅうたちのいるところ
(モーリス・センダック作/じんぐうてるお訳 冨山房)

『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック作、冨山房)にもよく表れています。

いたずらをした主人公マックスは、夕ごはん抜きで寝室に放り込まれます。そこで空想の怪獣たちのいる世界に浸ります。自由に楽しく過ごすのですが、やがて優しいだれかさんの所に帰りたくなります。と、気がつくと自分の寝室に戻っていました。そしてそこには、ちゃんと夕ごはんが置いてありました。母親の温かさがしみじみと伝わってきます。孫の大好きな本の一冊です。

ドイツでは、小さいころから一人で寝かせるそうです。しかし、眠りつくまで本を読んでやる家庭が多いと聞きました。『グリム童話』のような昔話が多いようです。ドイツ人は昔のものや伝統を大切にします。私たちが借りた家も築200年、しかし中はきれいにリノベーションされ、全館暖房で近代化されていました。

私には東京に9歳と6歳の孫が、新潟に4歳の孫がいます。同居はしていないのですが、両親が忙しくなったり、熱を出したりすると応援に行きます。楽しいけれどこれがまたなかなか大変。悪戦苦闘中の新人じぃじ・あーちゃん(パートナーはこう呼ばせています)の感じたことなど赤裸々に語っていきたいと思います。

私の立ち位置は、「読み聞かせボランティア」を中心に、「孫育て新米じぃじ」の生の声と「ちょっぴりドイツに住んで」の感想です。

中国の古典「管子」にある私の好きな言葉。

「一年先を考えるなら、種をまこう 十年先を考えるなら、木を植えよう

百年先を考えるなら、人間を教育しよう」

まあ、あまり難しく考えず、私なりに発信していきます。一方通行にならないように、一緒に考え合いたいですね。お互いにできることから、少しずつ、楽しく!笑顔いっぱいの子ども達であふれますよう。

 

BSNラジオ「大杉りさのRcafe」4月6日放送予定

この記事のWRITER

倉品章(三条市在住・読書アドバイザー)

倉品章(三条市在住・読書アドバイザー)

1949年・長岡市生まれ。新潟大学卒業後、県内小学校に勤務。ドイツ・ハンブルグ日本人学校長、三条市立裏館小学校長など国内外の教育現場を経験。定年後「あきジィ」の愛称で読み聞かせボランティアを実施。中高年向けに「読書のススメ」講演も。現在:JPIC読書アドバイザー、三条市社会教育委員など。
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