SDGs de はぐくむコラム

子どもたちの未来の伝え方

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私の子どももついに6年生となり、いよいよ小学校生活は子どもにとっても、親にとっても最後の年となりました。すでに卒業を迎える前に、子どもたちの成長のうれしさと小学校に関わりながら、子育てや教育などに一緒の取り組んでいた事を考えるととても寂しい気持ちになります。

では今回は、子ども未来について特に、親としてはどのように伝えればよいんだろうか?
子どもたちは夢や希望を持ち、学業に専念するべきなのか?
もしくは、学業以外のどんなことを学んだり経験するべきなのか?
教育方針であったり、子どものかかわり方に関しては、皆さんもいろいろ考え悩んでいるのではないでしょうか?

確かに答えはないと思います。私自身の小学生だったころなどを思い起こすと、
夢を持ちましょう!とか
目標を持ちましょう!
と言われても、なんとなく日頃触れ合ったところから例えばテレビとかに影響を受けて、なんとなくの夢を持っていたのを思い出します。

ですが、思い出すと親からも、学校からも、夢の持ち方、夢の作り方という、具体的なアドバイスはもらってなかったと思います。

では子どもに
「夢ってどうやって持てばよいの?」
と聞かれたら、皆さんはどのようにアドバイスするのでしょうか?

実は私は、小学校から、キャリア教育の一環で、6年生の総合学習の時に「未来へはばたけ」という授業を依頼されました。私の時代にはなかった教育ですが、簡潔にいうと、地域の方や、仕事や商売をされている方の、リアルな話を聞き、自分のキャリアや夢を考える授業のようですね。
時には、飲食業の方や、アナウンサーの方、いろんな職種な方をお呼びして、リアルな仕事の話や夢の話を聞くようです。そういう私も、何回か行う授業のスタートの講師として依頼を受けました。
ここ数年は連続で6年生に講演をさせてもらっています。

そして、依頼内容が、未来へはばたけ!の中で、仕事の話や、夢の話をしてほしいとのことでした。
今まではNPOの活動の中で、パパママに対するイクメン講座や企業のワークライフバランスの講演は、相当数行ってきましたが、子どもたちへの講座は初めてでした。

そしてそして、夢という、私の人生において明確になっていないものを話さなければいけないということで、とても悩んだことを思い出します。
そうはいっても、どうにかしないといけません。
今までの仕事や経営、NPOでの経験を踏まえて、何とかまとめました。そして、とても影響を受けた、「ライフシフト」という本も参考にしながらまとめ上げました。

結論としては、時間も短い授業の中で伝えられることは、限られているので、人生は長いようで短い!あっという間。人生の主人公は自分だよ。仕事のために生きるのではなく、自分の人生を楽しくするために仕事をするんだよ、夢がある人はとっても素晴らしい。でも、今持ってなくても、持つときのために勉強したり、いろんな経験をしたりしながら準備を万端にしておこう、学校はいろんなことが学べる素晴らしい場所。学ぶことができる貴重な時間を有効に使おう。などなど、こんなことを伝えるようにしてみました。

内容はもう少し詳しく次回に持ち越しますが、数年間繰り返し、このようなことを伝え、子どもたちの一人一人感想を頂き、それを読んでいると、このキャリア教育はとても素晴らしいものだと実感させてもらいました。そして、子どもたちは、先生を中心とする大人たちの言動で大きく影響を受け、私のほんの少しの言葉だけでさえ、ほんの少しかもしれませんが、彼らの人生に良い影響が与えられるんだなと感じます。

子どもたちが、これからも良い人生が送れるように、授業だけでなく、子どもたちがあこがれる、大人になり、子どもたちの模範になるような、言動を続けていけたらいいなと思います

 

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
8月31日は、ファザーリングジャパンにいがた顧問の大堀正幸さんです。お楽しみに!

http://立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2024/08/31/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20240831100000

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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