SDGs de はぐくむコラム

SDGsの課題を学び、どう行動するか

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3月12日、新発田市役所で「学びtoアクション発表会」というイベントが開催されました。

これは、敬和学園大学の学生たちが、英語の授業「Communication Skills」の成果として、SDGsに関わる課題を発見し、アクションを提案する発表会でした。

この企画は、大学の同僚と新発田市こども課が共同で行ったものです。この授業とは別に、私のゼミでは、「フードバンクしばた」の映像取材を行った学生がおり、その趣旨が本イベントに近いため、合わせて作品の上映も行わせていただきました。

SDGsに関わるテーマは、「ルッキズム」「広告表現のジェンダーバイアス」「ジェノサイド」「レアメタル」「包括的性教育」など、解決が難しい複雑なものが多くありました。それにもかかわらず、学生たちは独自に調査を進め、どのようにアクションにつなげるべきかを提案していました。ルッキズムやジェンダーバイアスについては、意識していても自分の無意識に潜んでいる可能性がありますし、他人の言動に対しては見過ごしてしまうことも少なくありません。感度を高め、それを行動に移すことについて、私自身も多くを考えさせられる機会となりました。

一方で、私のゼミの学生が制作した映像作品「支援の輪〜フードバンクしばたが目指すもの〜」は、新潟県自作映像・視聴覚教材コンクールの社会教育・地域映像部門で最優秀賞を受賞したばかりでした。新発田市役所でのイベントでは、この表彰式の直後に作品を上映したことになります。

「新潟県自作映像・視聴覚教材コンクール」で本学学生の映像作品が最優秀賞を受賞しました | 敬和学園大学 新潟県新発田市にあるリベラルアーツ大学

フードバンクしばたは、食料支援をはじめとして、無料塾、修学支援、制服のリサイクルなどに取り組んでおり、これらの活動は県内の報道機関にもたびたび取り上げられています。学生たちの作品の特色は、彼らが同世代やそれ以下の子どもたちの貧困問題に着目し、その理解を言語化・映像化した点にあります。プロの作品のような映像ではありませんが、わかりやすい表現で、趣旨も明確であったと思います。

フードバンクしばたの関係者だけでなく、支援を受ける人々にも話を聞いていて、おそらくは困難もあったと思いますが、フードバンクしばたの協力のもと、慎重に対応しながら取材を進めることができました。

映像作品を作った学生たちが、今後どんな「アクション」を起こすのか。フードバンクしばたの副代表、土田雅穂さんには、「君たちは学生なんだから、まずは勉強するように」といわれたそうです。SDGsのさまざまな課題を理解すること、表現すること、そしてアクションにつなげること。大人も子供も、それぞれの立場で、関心を失わずにいることが、まずは大事だと思います。

  

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
4月6日は、新潟市在住 敬和学園大学人文学部国際文化学科教授の一戸信哉さんです。お楽しみに!

 

この記事のWRITER

一戸信哉(新潟市在住 敬和学園大学人文学部国際文化学科教授)

一戸信哉(新潟市在住 敬和学園大学人文学部国際文化学科教授)

青森県出身。早稲田大学法学部卒業後、(財)国際通信経済研究所で情報通信の未来像を研究。情報メディア論の教鞭を取りながら、サイバー犯罪・ネット社会のいじめ等を研究。学生向けSNSワークショップを展開。サイバー脅威対策協議会会長、いじめ対策等検討会議委員長などを歴任。現在:敬和学園大学人文学部国際文化学科教授。
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