SDGs de はぐくむコラム

知ることから行動する人へ

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明けましておめでとうございます。
2023年 卯年が始まりました。
絵本の世界には、たくさんの ウサギ がいます。
ビアトリクス・ポターのピーターラビット
せなけいこの『おばけのてんぷら』に出てくるうさぎ・・・
今年は新旧、そして世界中の絵本の中からウサギに出会ってほしいです。

私にとってのウサギの絵本といったら
「うさこちゃん」です。
世界中にファンの多いミッフィーシリーズ。
オランダの絵本作家 デック・ブルーナ が描いた作品で、日本では福音館書店から出版されている「うさこちゃん」シリーズです。

『うさこちゃんのたんじょうび』ディック・ブルーナ 文・絵 / いしい ももこ 訳 (福音館書店)

さて、SDGsのゴールとされる2030年までは残すところ7年となりました。
2015年9月から7年経ち、折り返しの時期に突入しているのです。
そこで今年は「SDGsを知っているから目標へ向かって行動している」に変えていく年にしなければならないと思います。
今回紹介する本はそんな行動に向かう時のヒントになりそうな本です。

『これならわかる! SDGsのターゲット169徹底解説』稲葉茂勝・渡邉優 著(ポプラ社)2022年4月初版

SDGs17のゴールにはそれぞれをもっと具体的に示したターゲットがあります。
その数は169。多いようにも思われますが、私たちがどんな行動しなければならないかが細かく書かれています。
ここを知ることで、世界で起きている問題も理解できます。
まずは気になるゴールの部分のターゲットだけでも、読んでみてほしいです。
そして「今私たちが出来ること」を探してほしいです。
もしかすると、すでに日常生活の中で目標達成に向かって、行動していることがあるかもしれません。

『地球をまもるってどんなこと?』作 ジョージ Y ハリソン 作 / たかしま てつを 絵 日本科学未来館(遠藤幸子・池辺 靖)監修 (KADOKAWA) 2022年10月

次に紹介する絵本は10歳の少年が小学生に向けて「できること」を教えてくれた絵本です。
12のできることを示し、日本に暮らしている子どもたちに世界で起きていることを具体的な数字を示しながら説明し、そこから自分たちの生活に与える影響を分かりやすく教えてくれます。
また、できること9のページでは、〈世界では、東京と同じぐらいの大きさの森が、毎週1つきえています。なぜだと思いますか?りゆうをしらべてみましょう。〉と疑問を投げかけ、自分で調べるように促しています。
本で情報や知識を知るだけでなく、このように自分で調べ、自分の頭で考えることが学習にもSDGsに必要だと、私は思っています。
イギリス人であり、日本人でもある少年環境活動家は、どこの国の人という前に、地球人であることを教えてくれます。
ぜひ今年からは、どんな世代の人も地球人ということを意識して行動し始めてほしいです。

今年は
ウサギのように
ぴょんぴょん跳ねながら
素敵な未来を創っていく年にしましょう~!

この記事のWRITER

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

神奈川県横浜市出身。結婚を機に糸魚川市での生活をスタート。子育てとともに、公民館事業の支援を受け絵本の読み聞かせの会を発足し、以後16年間 毎月乳幼児親子に絵本にふれる場を提供し続けた。 現在は糸魚川市初の学校司書であり、絵本で世界と繋がりたいと、絵本でSDGs推進協会を設立し活動中。 一男一女の母。 糸魚川市学校図書館司書 絵本でSDGs推進協会 代表理事 SDGs for School 認定エデュケーター 日経BP社 エコマムアンバサダー 絵本専門士/JPIC読書アドバイザー
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