SDGs de はぐくむコラム

父親学級が無いのはなぜ?

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「母親学級」聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

結婚をして、妊娠して、母親となるには不安が伴います。初めてならなおさらですよね。そんな妊婦さんのために「母親学級」というものがあります。自治体が主催するものが多く、1~4 回程度の講座が開かれて、妊娠・出産・育児を経験するうえで必要な知識を専門家から学ぶ場を提供しています。

色々な講座が開かれていて、不安な部分を解消できたり、同じ妊婦さん同士のママ友とお話ができ、妊婦さんにとってはとても有意義な講座だと思います。
また、厚生労働省や自治体も、妊娠中のプレママの時の講座、出産後の講座などママ支援として、すべての子どもたちが健やかに育つ社会を目指して(持続可能な社会 SDGs ですね)支援を続けてきました。とても大きな支援だと思います。

話は変わって、5 年以上前になりますが突然、父親支援を行っていた我々ファザーリングジャパンにいがたへ連絡が入りました。「新潟市江南区で、母親学級の一コマを、先輩パパとして新米パパ向けの講座をやってもらえないでしょうか?」と。この依頼には、正直びっくりしたことと同時に、私たちと行政が連携し、父親支援をできることの喜びを感じたのを覚えています。担当の方は、とても父親支援に理解があり、最近の母親学級には、パパとママ両親が一緒に出てくれることが多くなってと実感していたそうです。

そして4 回コースの講座の一つを、父親講座にすること、我々ファザーリングジャパンにいがたが担当し、先輩パパからアドバイスをすることになりました。そんなこんなで、最近もいくつかの公民館から、講座を任されて、少しずつですが私たちの出番も増えてきました。

父親講座をやっていて思うことは、本当に最近は、育児に積極的なパパが増えたな…と思います。育休取得するパパも増えてきたことだし、さらにこうした機会が行政と連携して、より多くのパパママへ向けて発信をできるといいなと思っています。

父親講座の内容はというと、父親としての心構えはもちろん多岐にわたります、ワークライフバランス、イクメンへの道、家事育児のシェアのやり方(タスク分担シートなど)、皿洗い、センター試験、夫婦円満マニュアル、チャイルドシートや子育てグッズの選び方(選んだ経験から)などなど…。苦労もあるけど、夫婦で協力して、さらに共働きもしながら楽しい子育てをしていきましょうね、という講座になるように努めています。

少しずつ、母親講座だけでなく父親講座は増えてきています。ただ、自治体によるのですが、まだまだ母親学級だけのところもまだまだ多く、今年は新潟県と連携し父親支援講座をもっと普及させようと計画しています。

まずは、行政関係者に父親支援講座の必要性を知ってもらうこと、その講座の開催方法などのハウツーをお伝えする機会を作りました。二部構成になっていて、今度は各地のパパたちが実際の父親学級を体験してもらえるような機会を作りました。

上中下越の三会場で実施され、
上越は 認定 NPO 法人マミーズ・ネット →こちらから
中越は NPO 法人多世代交流館になニーナ →こちらから
下越は 我々ファザーリングジャパンにいがた →こちらから

よかったらぜひ、参加してください!
もっと楽しく子育てできるように父親支援講座を増やしていきたいですね。

 

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
8月27日は、大堀正幸さんです。お楽しみに!

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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