SDGs de はぐくむコラム

お父さんにもエールを

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お父さんのために…。最近、ユニークで効果的な活動を始めています。去年から新発田市で配布されている「新発田市父子手帳」の監修です。お母さんの為の「母子手帳」はお馴染みですが、近年の父親の育児参加が増えてきた現状をみて、「父親向けの情報を伝えたい」という思いをもって手がけました。父親として、できるだけ早い段階で”スイッチオン”してもらいたい…そんな願いを込めました。なかなかの反響を頂き、大成功です。

今回のテーマは、そんな「父親支援」です。文字通り、「お父さんへの支援」ですが、イメージが沸きますでしょうか。ファザーリングジャパンの活動も含めなら進めたいと思います。まず「父親支援」の前提となる、「子育て支援」の現状を整理していきます。現在のこの世の中において、いろいろな社会の状況が変わり、社会的要請が増えてきました。

例えば

子育て…育児不安、育児ストレスの増加、子育ての孤独感

児童虐待…通報件数1990年1000件→2016年10万件以上

家族の多様化…ひとり親家庭の増加

コスト意識…市民サービス支援としての公的機関の役割増大

行政サービス…地域によるサービスの格差

など、社会情勢の変化で様々な問題が浮き彫りになってきました。こうした現状からニーズが高まり、我々のようなNPOや地域団体、行政などが多種多様な支援を行っています。

その支援とは、「子供の育ちを支援する」「親の子育てを支援する」「親子の関係性を支援する」「社会環境を整備する」という、この子育ての4つの視点で、集約すると「家庭支援」ということなるのです。

このような支援は、社会的要請により広がってきておりますが…、そうなのです。「だが、しかし」なのです。国の政策も飽和して頭打ち、新しい手段や方法が見えなくなってきているのです。そこで、4つの視点の「家庭支援」に加えて、新たに考えられてきたものこそが「父親支援」なのです。

ではここから「父親支援」に進んでいきましょう。我々の活動や「イクメン」という言葉が生まれ父親支援は進み始めました。ですが、そもそも「父親支援」という考え方自体が曖昧で、内容までは深く認知されていません。大多数の支援活動が残念ながら「単なる父親を集めるプログラム」に終わってしまっていることが多いのです。でもそれも致し方ないかもしれません。

我々、ファザーリングジャパンにとっても、他の団体にとっても、本当に新しい試みで、今もトライ&エラーで試行錯誤をしながら進めています。ファザーリングジャパンもこの13年を振りかえり、一定の父親支援とは…と考えました。

「父親支援」を定義すると、単に父親のためのプログラムではなく「父親が親としての、本来の力が発揮できるようにするための、支援者の関わり方や環境の整備の総称」と位置付けております。

では次回から父親支援の4つの視点「エンパワーメント」「パートナーシップ」「ワークライフバランス」「ネットワーク」について詳しく話していきたいと思います

 

 

 

この記事のWRITER

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

大堀正幸(新発田市在住・ファザーリングジャパンにいがた顧問)

1973年 新発田市生まれ。大学卒業後、家業のリフォーム業を継ぎ28歳で社長就任。早くから働き方改革やワーク・ライフ・バランスに取り組み、業務効率化に成功。NPOファザーリングジャパンの新潟地区や新潟イクボス企業同盟を設立。2児の父親。 現在:新潟市男女共同参画審議委員 新発田市子供子育て会議委員など。
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