2020年夏のコラム「中学生・高校生へエール!」の続きです。
そのコラム冒頭
2016年8月広島で行われたインターハイに水泳選手として高3の時に出場した息子。中学の時は、県大会決勝に出られるか出られないかというレベルであったが、高校では努力と良き指導者、仲間に恵まれ、北信越大会で入賞してインターハイへの出場権を得た。応援には妻と4歳下の娘の3人で行った。息子は応援に行った妹に「今度はおまえが俺を連れて行ってくれ!」とエールを送った
と紹介しました。
娘が高校3年生の2020年は新型コロナウイルス感染症の猛威から全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、全国中学校体育大会(全中)、夏の甲子園大会も春に続き中止が発表された年でした。全国の高校3年生、中学3年生は部活動最後の学年と考えていた生徒も多くいたはずです。競技や発表をせずに終了する学年となってしまいました。
兄との約束を守ることのスタートラインにさえ立てなかった娘。
あれから3年後の2023年12月。
妻と息子は日本A代表に選出されWomen’s World Floorball Championships 2023に出場する娘を応援にシンガポールへ出かけました(私はネット中継で応援)。
大学に進学してスポーツ活動や対面授業もままならない中、Floorballを始めて約2年。6ヶ月ほど続いたセレクションで選ばれ、出場する機会を得ることができました。予選3試合、順位決定戦3試合を戦い、1試合ごとに成長する姿を観ることができて頼もしくもあり誇らしくもありました。
予選が終わった後に娘と話をしたとき、フィジカルの違いや攻守の切り替えの速さを説明してくれました。最後は「ゴールを決められそうな気がする」という言葉でした。プレイしている本人が「自信」や「匂い」を感じることから発せられた言葉だと思います。結果は…何回かシュートをしましたが無得点でした。それでも最終戦で1アシストを決めて記憶と記録に残りました。
短期経験での代表選出は異例ではありますが、100mを12秒台で走っていたスピードと瞬発力が生きたのではないかと思います。何よりも高校時代の不完全燃焼を解消するかのごとく大学での部練習やOG練習、自宅でのスティックワークなど自主練習を行ったり、映像を見ながらのイメージトレーニングをしたりして自己研鑽した結果だったと思います。
日本代表に選ばれたのは、幼少期から大学生に至るまでストイックにスポーツ活動に取り組んだ成果です。
と、言いたいのですが…。
娘には中学校入学まで私ができるスポーツ(バスケ、バレー、陸上、水泳、サッカー、野球、硬式テニス、スキー、スノーボード…)をしたり、部屋にある大小剛柔様々なボールや風船で遊んだりして1つのスポーツ種目に特化しないようにしていました。自分の身体を使う調整力、モノや道具を使ってのコントロール能力の基礎を培ったことで、その後のスポーツ選択への応用に生きたのだと考えています。
過去のコラムには多くのヒントを記載しています。ご一読ください。
インターハイや全中、甲子園が中止なったからといって、立ち止まって嘆いていても解決があるわけではありません。
このまま競技を続けるにしてもやめるにして、自信を持って言えることは「一番大切な『真剣』に取り組む部活動があった」ことです。
エール!あなたの『真剣』な姿を見てきました。そして応援してきました。
これからも応援し続けます。
Hurray(フレー) Hurray(フレー) 中学生
Hurray(フレー) Hurray(フレー) 高校生
Hurray Hurray 中学生 Hurray Hurray 高校生
2023年12月下旬、全日本インカレの応援に行ってきました。
3得点を決めましたが全日本の監督に「爆発するのが遅い」と助言されたそうです。
まだまだ伸び代があるということだと思います。
これからも応援し続けます。Hurray(フレー) Hurray(フレー)
Floorballはアイスホッケーを体育館で行うようなスポーツです。日本ではメジャーなスポーツではありませんが、北欧で盛んに行われているスポーツです。現在日本のランキングは12位。Women’s World Floorball Championshipsの出場は16カ国。予選Dグループ4カ国中、2勝(デンマーク、アメリカ)1分け(エストニア)で1位通過。日本初の予選通過で順位決定戦に臨み、初戦のラトビアに負け、その後2勝(シンガポール、ドイツ)をしてランキング以上の9位となりました。
* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。
2月10日は、新潟県立大学 大学院 健康栄養学研究科 教授の伊藤巨志さんです。お楽しみに!