SDGs de はぐくむコラム

2025年 今年も ほそく長く  よろしくお願いします

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あけましておめでとうございます。
今年最初のはぐくむコラム ということで 、2025年の干支 ヘビの出てくる絵本を紹介します。

ヘビが出てくる絵本を考えると・・・ 意外とたくさん思いついてしまい どれを紹介しようか悩みました。 そこで 1冊目は最初に思い浮かんだ作品を紹介します。

『へびのクリクター』 トミー・ウンゲラー 作・絵 文化出版局 です。

日本では1974年3月に初版されたロングセラー絵本です。ボドさんというご婦人の所に息子さんから奇妙な丸い箱が届きます
それは息子さんがお誕生日プレゼントとして送ってきたものだったのですが、中からは 生きたヘビ が現れるのでした!
ボドさん、箱を開けた時こそは「きゃーっ!」と叫ぶのですが、その後は非常に冷静でどんなヘビなのか 調べ始めます。毒蛇でないことが分かると クリクターと名付けペットとしてとてもかわいがるのでした。まるで我が子のように育てられ すくすく育つクリクター。ついにボドさんの職場である学校にも連れて行かれます。賢いヘビは子どもたちにも大人気でいろいろな場面で大活躍します
最後は街のためにも貢献します。

「そんなこと ある?」と言いながらもページをめくる手が止まらない楽しいお話です。
ボドさんと掛け合いがあるわけではない(ヘビは喋らないので)クリクターですが とっても幸せそうに見えて大好きな絵本です。

作者のトミー・ウンゲラーは『すてきな三にんぐみ』(偕成社)の作者の方でもあります。

 

もう一冊は、
『へび ながすぎる』 ふくなが じゅんぺい 作・絵 こぐま社
です。

題名と一緒に最初に緑色の細長い何かが登場します。私たち 読み手にはこれがヘビだと分かるように「へび ながすぎて・・・」とあるのですが、ねずみもうさぎもへびだと気づかず ただの緑色のひも(?)だとでも思って遊び始めます。ゴリラは木にこのひもをかけて ブランコを作って楽しそうです。その後もたくさんの動物が出てきますが 誰がどこで「ヘビだー!!」と気づくのかと 読み手はドキドキすることでしょう。さぁ〜 誰がいつ どんなことでヘビと気づくのか? いや、気づかないのか??? ぜひ実際に読んでみてほしいです。

横長の絵本の画面いっぱいに長〜い緑のひもみたいな・・・ ヘビがずっと続いていきます。めくってもめくっても出てくるのです。紙をめくる絵本ならではの楽しさな気がします。もう一度 戻ってみる? どんどん先に進む? とその子の時間で物語を楽しんでみてください。

最後は ヘビだと気づかなかった動物たちと一緒に「わっ!」と驚いてくださいね。 そして 表表紙と裏表紙を広げてみて長〜い絵にも気づいてみてください。

巳年にちなんで ヘビの出てくる絵本を紹介しました。
ヘビという生き物は日本各地で縁起の良いものとされています。金運UPにまつわる話もあるようです。そこでお金に関する本も紹介しておきます。

『世界 お金の大図鑑 〜謎と秘密〜』
ヴィタリ・コンスタンティノフ 文・絵 青柳 正規 監修 若松 宣子 訳
西村書店

この本を読むとお金の歴史からお金がないと世界がどうなるか やこれから起こりうるお金にまつわる未来まで学ことができる本です。「お金があれば幸せなの?」という哲学的問題を考えるヒントも満載です。年始め お年玉と一緒に手に取って「お金」というものをみんなで考えてみるのも良いかと思い紹介しました。急速に変化する世界の経済事情を子どもの時から 知ることも大切で大事なことだと思います。

今年は巳年。最初に書いたように、ヘビが出てくるお話はたくさんあります。 ヘビの生態を学べる写真絵本もありますし  図鑑でたくさんの種類を調べてみることもできます。 ヘビが嫌いな方もいるかもしれませんが 絵本の中のヘビはかわいいものが多いので 嫌わないであげてくださいね。

今年一年もヘビのように細く長〜く絵本の紹介やこちらのコラムにお付き合いいただければ
と思います。どうぞよろしくお願いします。

 

 

* BSNラジオ 土曜日午前10時「立石勇生 SUNNY SIDE」の オープニングナンバーの後に「はぐくむコラム」をお伝えしています。1月4日は、絵本でSDGs推進協会代表の朝日仁美さんです。お楽しみに!

立石勇生 SUNNY SIDE | BSNラジオ | 2025/01/04/土 10:00-11:00 https://radiko.jp/share/?sid=BSN&t=20250104100000

この記事のWRITER

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

朝日仁美(糸魚川市在住 絵本でSDGs推進協会代表/学校司書)

神奈川県横浜市出身。結婚を機に糸魚川市での生活をスタート。子育てとともに、公民館事業の支援を受け絵本の読み聞かせの会を発足し、以後16年間 毎月乳幼児親子に絵本にふれる場を提供し続けた。 現在は糸魚川市初の学校司書であり、絵本で世界と繋がりたいと、絵本でSDGs推進協会を設立し活動中。 一男一女の母。 糸魚川市学校図書館司書 絵本でSDGs推進協会 代表理事 SDGs for School 認定エデュケーター 日経BP社 エコマムアンバサダー 絵本専門士/JPIC読書アドバイザー
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